2015.12.20
忘年会の最後に
こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。
エアーズ経営研究所の忘年会では、毎年、最後の「締めの言葉」を託されています。光栄なのですが、毎年、何をしゃべろうかなあと、しばらくは考えてしまいます。
会計士受験の後、専門学校で講師を1年間務めさせていただきましたので、人前で話すことが苦手ということはありません。ただ、改まって(皆さん酔っているとはいえ)注目されると、さすがに多少は緊張します。
ちょうど忘年会の席上、ある方が人生初めて結婚式の主賓を仰せつかった、という話をしてくださいました。その方も、人前で話すことには慣れていらっしゃいます。結婚式のスピーチで、まずは形式的な話から入り、その後は原稿を見て話すつもりだった、と。
ところが、前に立った途端、頭が真っ白になって、足が震えている。暗記で話そうと思っていた冒頭部分も全部飛んでしまった。結局、何とか役を果たしたものの、とんでもない出来だった。
そんな話です。
さすがにそこまでは緊張しませんでしたが、1つ、ご紹介しようと思っていて、実際にお話したことが、精神的にストレスを溜めないために持ってはいけない3つのもの、という話です。
精神科医の春日武彦さんがおっしゃっているようで、内田樹先生が紹介されていました。
「以前、精神科医の春日武彦先生から統合失調症の前駆症状は「こだわり・プライド・被害者意識」と教えていただいたことがある。
・・・
病とはある状態に「居着く」ことである。
私が言っているわけではない。柳生宗矩がそう言っているのである。
「こだわる」というのは文字通り「居着く」ことである。「プライドを持つ」というのも、「理想我」に居着くことである。「被害者意識を持つ」というのは、「弱者である私」に居着くことである」(『邪悪なものの鎮め方』文春文庫、P.93)。
今までは言葉として、知識として、なるほどなあと思っていましたが、この1年は実感として、なるほどなあと感じた年だったと思います。
今年もあと10日ほどになりました。まだ、もう1度、ブログ更新の機会がありますが、エアーズを暖かく支えてくださっている皆様に、心より感謝申し上げます。