1年で休みは1日だけ。
そんな仕事一本で毎日帰りが遅い自営業の両親の元で私は育ちました。
夕方以降一人になる私を半分親代わりに育ててくれたのは、地元の野球仲間とそのご両親たち。
ナイター照明の灯りがもれているグラウンドで、いつも遅くまで皆で野球をやっていました。
「いのちゃん、お腹へったやろ。晩御飯食べていきー！」
野球仲間のお母さんにもよく晩御飯をご馳走していただき、私は寂しさを感じることなく、伸び伸びと成長することができました。

あれから20年以上が経過し、公認会計士・税理士となって『エアーズ』を立ち上げました。
あの頃感じた、人間の温かさ、感謝の気持ち、仲間の大切さ、一人よりもチームとしての力のすごさ、そして『人って、楽しいところに集まるんだな』という感覚。
どれもこれも今のエアーズの土台になっています。

『頑張っている選手＝経営者・従業員の一番の味方になり、それぞれのステージに応じた最善の支援を多くの専門家が一枚岩（Ayers Rock）となって行う組織が必要だ。専門家は会計・税務という枠にこだわってはいけない。お客様の悩みは、もっと幅広く奥深いものであり、専門領域の枠にとらわれない法務、労務等も含めた専門家チームが求められている。』

スタートアップの会社は、設立や会計・税務について右も左も分からないでしょう。
5年も経ち軌道に乗ってきたら、人の問題に直面することもあるでしょう。
中堅クラスに育った会社は、販売、購買や管理の体制作りに悩むこともあるでしょう。
急成長したい会社は、Ｍ＆Ａを検討することもあるでしょう。
上場を目指したい会社は、株価算定や株主間・グループ間取引の整理が必要になるでしょう。
資金繰りが限界の会社は、せめて好調な事業や従業員だけは生き延びる策を考えるでしょう。
上場会社の経営者は、会ったこともない株主たちからの質問に対する準備が必要になるでしょう。

それぞれのステージによって会社の課題は異なり、頭でっかちの知識だけではなく、経験則を踏まえた最善の支援策の提案が必要になります。公認会計士・税理士のみならず、弁護士、司法書士、社会保険労務士、不動産鑑定士、土地家屋調査士、行政書士、弁理士・・・様々な士業の専門家が多方面から検討して、タイムリーに答えを出す。
エアーズは、そんな組織です。

それぞれの士業の先生の中でも、この人ならお客さんが喜んでくれる、この人なら仮に失敗しても私は腹をくくれる、そう思えるメンバーと10年以上かけて関係を築き上げてきました。
素晴らしい真の士業の方々を是非皆さんにもご紹介したい、そういう気持ちを強く持っています。

エアーズのメンバー、お客様、そして地域社会の皆さんに喜んでいただける『三方良し』の組織になり、皆が楽しく幸せになっていくところを見ながら、『何より私が一番楽しく幸せに生きてやろう！』
そう思って生きています。