2015.09.27

町の復興

こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 金曜日の晩から、宮城県に来ています。

 泊まっているのは仙台ですが、昨日訪ねたのは、女川町、石巻市、名取市。女川町は震災後2回目、石巻市は5回目の訪問ですが、名取市は初めてです。

 当初のがれき撤去、建物解体工事から、町を復興させる工事に移行していることは感じます。でも、それがどういう意味なのか、どう理解すればよいのか、うまく言葉にはなりません。

 その場所で暮らしている人。
 その場所を離れてくらしている人。
 戻りたい人。
 戻りたくない人。
 戻りたくても戻れない人。

 いろんなことを考え、想像すればするほど、言葉は遠ざかっていきます。そして、その感覚から逃れられない人たちの生活を思います。
 
 
 昨日出会った方は、こうおっしゃいました。

「津波が来て、会社の屋上で避難しているとき、近くのお寺のできたばかりの会館が流れてきました。檀家さんの家を壊しながら」

 また、その方は、こうもおっしゃいました。

「新国立競技場で問題になった2500億円があれば、この町は5回くらい復興できます」

 私がオリンピックに嫌悪感を感じているのは、誘致活動において、震災からの復興と絡めて語られるようになってから。オリンピックより前に、やるべきことがあるだろう。そう感じずにはいられませんでした。
 
 
「今日から第2ステージです」

 そう、のんきなことをおっしゃったトップがいました。でも、人の生活は、昨日も、今日も、明日も、続きます。

 日々の生活が、1日1日が、もっとも大切な守るべきもの。町の復興とは、生活の復興なのだろう。

 今はそれ以上の言葉が出てきません。


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