2015.03.22

競争と格差

こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 今朝、久しぶりに、地上波の民法番組を見ました。関口宏さんが司会をされている『サンデーモーニング』です。

 その中で、えーっと、何なんでしょう、と思った映像がありました。インドで大規模カンニングというその映像によれば、とある学校で行なわれた進級試験で、隣の人の答えを見たり、お互い解答用紙をやり取りしたり、保護者が壁をよじ登り窓からカンニングペーパーを渡したり。。。

 映像が終わってスタジオに画面が切り替わりました。が、ゲストで出演されていた皆さん、誰もひと言も発せず。いったい、どう反応したらよいのか、よくわからない、といった様子でした。

 言葉を失うという意味では、私も同じだったのですが、カンニングすること自体もさることながら、監視官(らしき人)がいながら何も指摘しないこと、そしてそういった映像が撮影されていることを、どう理解すればよいのでしょう。今でも、よくわかりません。

  
  

 そう思っていたら、ネットのヘッドラインでもニュースが流れていました。

「試験は、前期の中等教育を終える生徒(日本の高校1年に相当)が対象で、17日から1週間の予定で行われている。合格しないと進学できないうえ、地元の役場に就職する際の採用にも影響するという」(22日、YOMIURI ONLINE)。

 思い出したのが、インド映画『きっと、うまくいく』(原題:3 Idiots)です。大学での青春喜劇なのですが、教育、格差、若者の自殺といったインド社会に起きている問題を取り上げている笑うに笑えない映画でもあります。

 人との競争。
 競争が人生の進路をわける。
 そして、そこに格差が生まれる。

 競争しないと人は成長しないと主張する人たちに、ぜひ見ていただきたい映画です。もちろんインド映画ですから、何があってもタイミングよく歌って踊るシーンが挿入され、絶望的な気持ちになることは決してありません。
  
  



 結局、カンニングした生徒たち600人は、全員が退学処分となったようです。果たして、この先、きっと、うまくいくのかどうか。。。

 とにかくよくわからないニュースであることに変わりはありません。


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