2016.06.26
英国の動きから
こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。
英国で行なわれた国民投票で、欧州連合(EU)離脱が残留を上回りました。
離脱17,410,742票(51.9%)
残留16,141,241票(48.9%)
今後、おそらく数年はかかる手続きを経て、英国がEUを離脱することとなりました。
まさか、と思っていたことが現実に。国民投票の結果をBBCのLIVE中継で見ながら、「さて、この先、どうなるのだろう」と考えていました。
もちろん、どうなるかは、誰にも分かりません。何せ、EUから国が離脱するというのは、これまでなかったこと。誰も経験したことがないのですから、何が起こっても不思議ではありません。
フランスやオランダにも追随する動きが見られたり、連邦の中でもスコットランドが独立してEUに残留する方向が模索されたり、早速、様々な動きが表面化してきています。さらには、英国内でも、まさか離脱が決定してこんな「大事」になるとは思っていなかったと「後悔」する声も出てきたのだとか。国民投票の再投票を求める署名は既に200万人を超え、28日の下院で取り上げられるそうです。
英国が揺れ、米国も大荒れ、中国やロシアは経済成長と国内安定の狭間で暴走気味。その余波が日本に影響がないはずはありません。
会計的には国際会計基準(IFRS)の動向にどう影響があるのでしょう。その前提となる株式市場に基づく資本主義経済はどう変化していくのでしょう。
そうした大きな変化もさることながら、まずは来月迎える参議院選挙。これまでになく「危機感」を持って投票することになりそうです。何が問われるのか。何が語られない争点なのか。とにかく自分の頭で考えて行動しないと、英国ではありませんが、「後悔」先に立たず、の状態になってしまいそうな気がします。