2023.11.05

全国を回る

こんにちは、公(会計)ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 幸いなことに、仕事で、観光で、これまで多くの地を訪ね歩くことができました。家の近所でも知らない道を歩けば新しい発見があるもの。まして、知らない土地を訪ねて、発見や刺激がないはずがありません。

 ずっとご無沙汰してしまっているのが北海道。長男と2人で札幌に行ったのは10年以上前のはず。次男が来年行く修学旅行は北海道で、なんなら代わりに行きたいくらいです。先日、北海道から1人で京都の旅行にやってきた大学生に出会い、食事をしながらいろんな話を聞きました。最近の若い人はすごい、とあらためて感じた時間です。

 そんな彼が京都で集めていたのが「御朱印」。今、お寺や神社に行くと、御朱印を求める人たちが列をなしています。この秋に訪ねた高野山・金剛峯寺はもちろん、京都でも東寺や三十三間堂、智積院など。宇治の三室戸寺など、あじさいや菖蒲などの花で有名なお寺ですが、季節外れの10月に訪ねても参拝客がちらほら。ほぼすべて御朱印を求める人たちでした。

「ご朱印とは、もともと写経を納めた証としていただくものでしたが、現在ではご参拝の証としてお授けしております」(智積院ホームページより)。

 御朱印の起源には諸説あるようです。「その起源は、「六十六部廻国聖(ろくじゅうろくぶかいこくひじり)」と呼ばれる者たちが、全国66か国の霊場を巡り、経文を納めた証しとして受け取った「納経請取状」であるといわれている」(ホームズホームページより)。

 巡礼として全国を回る。自分のために回ることもあれば、人から頼まれて回ることもあったようです。「江戸時代の中期に起きた廻国信仰の大ブームの際には、かなりの数の巡礼者たちが日本中を巡っていたようだ。また当時は商売として、願主の代わりに全国66か所に経文を納めに廻国する者も数多く存在した」(同)。

 かつて、鉄道が好きであちこち回ったとき、駅に置いてある「わたしの旅」スタンプを集めたものでした。当時は国鉄で、形(丸・四角・五角・六角)と色(赤・黒・紫)によって意味づけがなされたスタンプです。先日など、ある人から聞いた話で「鉄印」の存在を初めて知りました。全国の第三セクターに乗って「鉄印」を集めているのだと。調べてみると、「第三セクター鉄道等協議会」が企画しています。「全国40の鉄道会社のオリジナル印「鉄印」を集める旅に出よう」(同協議会ホームページより)。

 歩いて、走って、自転車で、バイクで、電車に乗って、とにかく全国を回ってその証しを集める。印やスタンプでなくても、路線図や登山地図を塗りつぶすこともあるでしょう。そういう旅に出たくなるのは、季節なのか、自身の気持ちのありようなのか。後者のような気がしていますが、来年の酷暑の季節にならないと答えは出ないのだと思います。


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