2023.09.17

再発見の年

こんにちは、公(会計)ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 おっ、ベンツ。おっ、アウディ。華やかな外車を見るたびに子どもたちが言います。今どき、車が欲しいという思いがあるだけで十分。いや、親としては心配が増えるだけなのですが。

 私など、職業柄、高級車を見ると「借金、借金」とつぶやいては、子どもたちに「夢のない男やなあ」とあきれられています。確かに。「お、そうか、じゃあ車を持つのをやめとくわ」と言われない分、よしとすればいいのでしょうか。

 話は変わりますが、最近、少し思うところがあって高校数学の教科書を眺めています。35年ぶり(?)に読みこんでみて、驚きました。よく語られる「学校の勉強など社会に出たら何も使わない」という言い分は大ウソじゃないかと。

 高校1年生の最初は因数分解や平方根、一次不等式など。「これってアレだな、因数分解」と勝手に名付けましたが、同類項を見つけてつくる行為など、発想法としてどんな仕事にも有用でしょう。

 不等式など、ビジネスそのもの。シャツ1回220円のクリーニング代が、年会費1,000円を払って会員になると95%の代金になる場合、年に何枚以上クリーニングに出せば会員になるほうが有利になるでしょう、なんて例題もありました。

 初歩の初歩でもっとも驚いたのは、有理数は整数、有限小数、循環小数のいずれかで表現される、というもの。つまり、割り切れない分数の小数点は、すべて一定の数が循環しているのだと。

 電卓に表示されるのは10桁くらいでしょうか。100/35=2.85714285……。確かに小数点以下の「857142」が繰り返されます。521/193=2.69948186……ですが、分数で表現できる以上は必ずどこかで循環する。電卓だけ見ていては思いもつかない話でした。

 今年に入って以降、本を読むスピードは鈍化しています。新しい本はゆっくり読む。時に、かつて読んだ本を引っ張り出してきて読み直す。読み直すと、1度目に読んだときとは違う発見があるもので、なかなか愉快です。あるいは直近では、大昔に大事な人からもらった手紙を読み直して、思いがけない言葉を発見しました。

「力を尽くして狭き門より入れ」

 もとは聖書の言葉のようですが、しかし、手紙の主が聖書を読んでいたとは思えません。でも、大切な言葉を再発見したので、ここにメモしておきます。今年はいろいろと再発見する年回りなのかもしれません。


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