2023.09.03
季節は移り
こんにちは、公(会計)ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。
夜になると虫の声が聞こえ、朝の今も虫が鳴いています。蝉の声を初めて聞いたのが7月上旬だったはず。今年もなんとか暑い夏を乗りきれたようです。
例年、6月は暑くて7月以降大したことがなかったり、7月まで大したことがなく8月が暑かったり。暑さにも風のような濃淡があったのですが、今年はまんべんなく酷暑が続きました。ここまで暑い夏は経験したことがありません。
と思っていたら、その感覚も間違いではなかったようです。「気象庁は今年の夏について過去126年で最も暑かったとの統計をまとめました。今年6月から8月までの3カ月間の全国の平均気温は、平年よりも1.76℃高くなりました。これまで最も暑かった2010年を大きく上回り、過去126年の中で最も暑い夏となったということです」(2日、テレビ朝日)。
温暖化の影響なのか、あるいは突発的事象なのか。「偏西風の蛇行の影響で、太平洋高気圧の列島付近への張り出しが長引いたことや、周辺の海水温が記録的に高かったことなどが原因と分析しています」(同)。
海水温で思い出しましたが、昨日、スーパーに新物のサンマが並んでいました。北海道産で、光り具合いや太り具合はなかなかのもの。1匹250円で、これまでなら季節が進むにつれて値段が下がったもの。ただ、近年、サンマは不漁のようで、今年も漁獲は少なくなる見込みが出ています。
「最近のピークは、今から15年前の2008年で35万トンあまり取れました。ところがその後どんどん減り、ここ4年、1950年以降の最低を更新しています。農林水産省によると、去年は1万8400トン。15年でほぼ20分の1になってしまいました。……国の研究機関、「水産研究・教育機構」はことし、北西太平洋にやってくるサンマについて去年と同じ水準で「低水準」にとどまる、という予報を明らかにしました」(8月22日、NHK)。
食べられるうちに、食べておこう。と思ったら、急に家族が帰ってくることになり外食へ。そのお店には水槽があって、生きたアジをさばいてお造りにしてくれるメニューが名物でした。ただ、昨日は品切れ中。季節の問題なのか、不漁なのか。
いろんな要因が絡まり合って生態系は変化していきます。減っている魚もあれば、増えている魚もあるのだとか。「消費者も、水産物の取れ方が年々変化しているという情報をよく知る必要があります。サンマのように不漁になっている魚ではなく、たくさん取れているマイワシなどを食べるようにすることが一案です」(同)。
サンマは秋刀魚。秋の訪れを知らせてくれる魚でしたが、せめてその味の記憶だけは残しておきたいと思います。