2023.08.27
佐渡を訪ねて
こんにちは、公(会計)ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。
「さて、どんな旅になるでしょうか。『汽車旅12カ月』を片手にただ電車に乗る1日と、船で佐渡に渡って過ごすツアーと。今から楽しみで仕方ありません」。
先週のブログの最後に、こう書きました。で、佐渡を訪ねた帰り道、今、東京から京都に向かう新幹線で、久しぶりにパソコンを開いています。
高崎から普通電車を乗り継いで、しかも、新潟県の小出からわざわざ只見線に乗って会津若松を経て新潟へ。合計12時間の汽車旅のうち只見線の乗車時間は4時間ですが、まさか、ずっと、立ちっ放しになるとは思ってもいませんでした。でも、只見線に乗っていたおかげで、次の日に佐渡で出会った植生に詳しい先生との会話が弾むことに。その方、佐渡だけではなく尾瀬や只見などにも大変詳しい方でした。
パソコンを持っていくかどうか。最初は置いていこうと思ったのですが、そこは気の弱いところ。2泊3日をパソコンなしで過ごす勇気はありませんでした。道中でパソコンを開いたのは2回で、今が3回目。ブログ、メールマガジン、ブログ、の更新に1回ずつです。ただ、充電があまりありません。さすがにバッテリーは持ってきていませんので、充電が尽きる前に書き上げなければ。
佐渡のツアーで触れたのは、ツアーを企画してくれた方、現地で迎えてくれる方、佐渡市役所の方、先に書いた佐渡に移住して植生の研究を続けている方、ジャンボタクシーで案内してくれた運転手さん、などなど、とにかく皆さん、「佐渡愛」がすごいのです。
佐渡の歴史や風土や文化に詳しく、その言葉の端々から、自分たちの土地への愛着と危機感が溢れていました。振り返って、仮に誰かが京都の宇治を訪ねてきたとき、こんな具合に案内することができるとは、とても思えません。
佐渡にまた行きたい。今度は能とトキに触れたい。その思いが募る一方で、地元のことをもっと知ろうと気づかせてくれた旅でした。
聞いた話の中で、若者はほぼ佐渡から出ていくことや、佐渡でも空き家が増えていること、移住も1年に400~500人いるが人口減少傾向は止まらないことなどがありました。「佐渡愛」が強いといっても、どの地域でも同じですが高齢化の問題を抱えています。いろんな意味で、残された時間は多くない、ということも感じさせられた旅でした。
先ほどまで、私を含めた参加者5名と多くのスタッフの方々に囲まれていた身。その余韻を忘れないように、でも、充電を気にしながら、帰路のメモとして残しておくことにします。