2023.07.22

子どもの数の数え方

こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 少子高齢化が進む日本。異次元の少子化対策と言われますが、何かにつけてバラマキたがるのが政治の世界なのでしょう。2024年10月から児童手当の内容が変わります。概要はこちら↓

http://asayoji.fan.coocan.jp/jitsumu-jidoteate.txt

 もっとも、児童手当が高校生まで拡充されるのと引き換えに、所得税の年少扶養親族が16歳から18歳に伸びてしまうのでしょう。所得控除が減少する分、手当の増加は税額の増加で一部相殺され、損得勘定が生じるはず。そちらは、2024年度税制改正に向けて議論されるのだとして。

 驚いたのは「第3子」の定義です。「3番目に生まれた子どもは第1子が高校を卒業すると「第2子」に繰り上がり、その時点で増額の対象から外れるためだ」(20日、日経)。

 つまり、「第3子」というのは、3人以上の子どもたちが上の表の範囲内にいる場合の3番目以降の子どものこと。「例えば年齢が1歳ずつ離れた3人兄弟では、第3子が月3万円を受け取れるのは高校1年生までとなる。第1子が高校を卒業すると月1万円に減る」(同)。

 いや、そもそも児童手当の対象が高校生に拡充されているので、第3子の高校生に加重がない(稀)ことに不満を言うのは筋違いなのか。その通りだとは思います。ただ、「異次元」にしては、現行制度の定義を踏襲しているようでは、ちまちましすぎでしょう。根本の問題は、補助金にしろ手当にしろポイントにしろ、ばらまいておけば国民は動く、という政府の勘違いなのだと思います。


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