2023.05.06

捨てなくてよかった

こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 先週書いたミニオーディオ。その後も順調に動いています。久しぶりにかけるCDを聞いていると、音が消え入りそうになるときがないでもない。それでも電源を入れ直すと、力を取り戻す。部屋に華やかな彩りがともったような感覚です。

 この連休中、机の上にたまった書類やら冊子やらを整理していました。その中で4冊ほど未読になっていたのが、長渕剛さんのファンクラブ会報です。高校時代から聞き続け、ライブにも通い続け、その言葉にどれだけ救われてきたか。今年も久しぶりにライブに行く予定。今から楽しみでなりません。

 それはいいのですが、2022年に発行された会報の1冊に、写真家で、『YAMATO』(2005年)というベストアルバムのジャケット写真を撮影した長濱治さんのインタビュー記事を発見。長濱さんも、長渕さんの言葉に魅せられたようです。

 2015年の富士山麓オールナイトライブ(私も行きました)。長濱さんは、最初から最後まで写真を撮り続けたのだとか。「最初の頃は2、30人いたんですけどね。陽が出てきたときに、休んでた奴らが出てきたけどさ。ずーっと撮ってたのは僕とあと何人かなんだよ。それでさ、「よく体力続きますね」って誰かに言われたんだけど、あれは長渕マジックなんだよな。これに掛かる人と掛かんない人がいる。僕は掛かっちゃったんだよ。良いマジックに掛かったよ」(会報130号)。

 いいインタビューを読んだ。そう思って、手元にあったアルバム『YAMATO』をミニオーディオで聞きました。その歌詞カードを見てびっくり。映画『男たちの大和/YAMATO』を製作した角川春樹さんの言葉が載っていたのです。新聞記事だと思っていて、事あるごとに探していた言葉でした。「凛々と泣きながら――名曲「しゃぼん玉」の一部だが、このような言語感覚は、一体どこから生れたのだろう。「凛々」という言語が「泣く」と結びつけたのは長渕をおいて他にはいない」(アルバム『YAMATO』歌詞カードより)。

 ここまで書いたついでに書いてしまうと、先のインタビュー記事の聞き手はライターの武田砂鉄さんでした。著書を何冊も読んでいますし、その視点にたくさんのことを学んでいます。長渕さんの会報にもよく登場する武田さん曰く、「長渕さんより20歳以上年下ですが、いつでも対等に話そうとされます。「今、オマエはどういうことを考えてるんだ?」と問いかけてくる。……長渕さんは、常に目線をそこにいる人に合わせてきます」(会報130号)。

 ミニオーディオから音が広がるだけでなく、言葉も深く広がりました。やはり先週書いたように「捨てなくてよかった」という話です。


CONTACTお問い合わせ

PAGE TOP