2023.04.22

土地の移り変わり

こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 新型コロナウイルスの流行以来、スポーツジムで走るのをやめ、自宅の近所を走っています。早朝なので冬はまだ暗いのですが、ここのところ朝5時でも明るい。おかげで走る距離は伸び、周囲の景色もよく見えるようになりました。

 気になるのは、店舗や住宅の移り変わり。「こんなところに新しい店ができたのか」。「住宅が取り壊され更地になって売りに出ている」。気になるくらいで、何をどうするわけでもありません。それまで、その土地でどんな営みがあり、これからどんな営みが始まるのかを想像するくらいです。

 最近、ほぼ毎日通る道路沿いに新しい建物が完成。通るたびに工事が進んでいたのですが、建築中、正面に1m四方ほどの立方体の塊ができました。「何これ? 普通の住宅じゃないぞ」。何ができるのだろうと不思議に眺めること数か月。完成したのは、いくつかの飲食店が入る建物でした。住宅ではなく、ビルでもない。今も前を通るたびに不思議な感覚にとらわれます。夜、同じ道を通ることはないので、店舗が営業しているかどうかも分かりません。

 グーグルは自分の居場所を分かっているのでしょう。自宅でパソコンを見ていると、地元の情報がニュースのヘッドラインに登場します。5月にパン屋さんが開業とか、新しく串カツ屋さんができたとか。

 ただ、知っている場所なので、「うーん、どうなんだろう」と思うこともしばしば。新しく店ができる前は、別の店だった。その店が営業していた期間は1年もなく、行こうと思う間もなく閉店し、次の店になった場合もあるのです。

 特に店舗の場合、新しく看板を掲げるには、それなりの思いとお金を注ぎ込んだはず。閉店に至るまでに、その思いとお金はどう変化したのか。店主の生活はどうなったのか。つい想像してしまいます。

 そういえば、冬の時期、喫茶店兼パン屋さんを見つけました。なぜ見つけられたのかと言えば、準備です。早朝の暗い時間から、店内の電気を灯して開店に向けた準備をしているもよう。ブラインドが下りているので詳しくは見えません。でも、来る日も来る日も、せっせと早朝から準備をしている。そのお店の前を通るのが楽しみでした。

 まだ行ったことはありません。今日は予定のない日曜日。歩けば20分くらいでしょうから、散歩がてらパン屋さんに立ち寄ってみましょうか。走るより歩くほうが、さらに新たな発見に出会える可能性が高まります。土地の移り変わりを見ていると、想像(妄想?)が尽きることはありません。


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