2022.12.25

占いとワクチン

こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 12月14日22時頃、ふたご座流星群がピークを迎える、という話を聞きました。たまたまその日は夜に相談事項があったため、最寄り駅に帰ってきたのが22時前。自宅まで7、8分歩いている間に、2つ、流れ星を見ることができました。

 願いごと? まさか。あっ、と思ったら消えている。あの瞬間に、あらためて願いをかけるなどできるはずがありません。大学時代、「先輩、違いますよ、流れ星が流れるあの瞬間にすら願っていることが叶うんです」と言った後輩がいました。なるほどなあ、と膝を打ったことを覚えています。とある金融機関で出世していますが、彼の言葉を思い出しつつ、ずっと夜空を見上げながら帰宅しました。

 上を見ながら歩いている人がいなかったのは不思議です。知らないからか、気にしていないからか、危ないからなのか。かくいう私も、星は見ますが、星占いを気にしたことはありません。占いだって、気にする人は、気にします。そういう人から見たら、気にしない人を不思議に思うものでしょうか。

 先日、ある人が、占いを見たらいいことが書いてあったけれど当たらなかった、と語っていました。でも、へこんでいる風でもないので、「ふーん、じゃあなんで占いなんて見るの、適当なことを書いてあるだけじゃないの」とつれなく返事。そうしたら、意外な答えが返ってきました。曰く、「いいことは当たらなくてもいいの。そうじゃなくて、悪いことが書いてあったら気を引き締めるでしょ。その戒めのために占いを見るの」と。

 非論理の極地のような占いに対する論理的説明に、ほとほと感心しました。流れ星の話に匹敵するくらい、きっと、生涯忘れないと思います。

 で、私の返事は、「なるほど、占いってワクチンと一緒だね。打てばコロナやインフルに感染しないわけじゃないけれど、感染しても重症化しにくい効果はありそう。占いも、当たるわけじゃないけれど、気を引き締める効果はあるんだ」。

 2022年もあと1週間ほどになりました。報道でも1年の振り返りや「今年の○○」といった記事をよく見るような気がします。でも、税理士という仕事上、毎晩、その日を振り返り、毎月、前月を振り返っていますので、これ以上振り返ったら首がねじれてしまいそう。年末くらいは、逆に振り返らずに過ごそうか、などと考えています。

 今年も、「会計」とは関係のない話ばかり。少しは「公」を意識したつもりではありますが、果たして、達成できたのかどうか。読んだ人に何かを発見してもらうためには、まず書くほうが何かを発見したりワクワクしていないといけません。これまでできたかどうかを振り返らず、来年も進んでいきたいと思います。良き新年をお迎えください。


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