2022.11.11

大学生と話す

こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 年に数回、大学生と話す機会があります。あります、というか、とあるOB会。参加は自由ですが、普段大学生と話す機会がない分、貴重な機会を見失わないよう、可能な限り参加するようにしています。

 先日も、全体で20名強の会合。テーブルには2人のオジサンと、3人の現役大学生が座りました。3年生、2年生、1年生、1人ずつ。最初は、さすが3年生と思いました。会話も食事も相手(オジサン2人組)の様子に、こまめに気を配っている。でも、なじんでくると2年生、1年生も話が滑らかになってきます。こちらがしきりに関心を示すと、もう遠い昔の大学生活を思い出すようないきいきとした話を聞かせてくれました。

 クラブ活動。留学生との交流。英語について、自動車について。そう、「社会人になったら車は欲しい?」と聞くと、全員「欲しいです」と即答。ただ、判断は冷静で、普段は使えないので、使うときにカーシェアでいいと思う、という意見で一致していました。

 面白かったのは留学生との交流で、そもそも英語でコミュニケーションが取れるかどうか。ただ、2年生曰く、「準備が整ってから動こうでは遅すぎる、とにかく動いてみて、英語でもしゃべってみて、徐々に雰囲気をつかんでいけばいいのではないか」と。考えてから動く。動いてから考える。二者択一の選択肢ではありませんが、考えすぎると動けなくなる、というのは事実のような気がします。

 もう1つ、英語が喋れることよりも、自分がどう思うかを語れるかどうか。自分の意見が正しいかどうかが問題ではなく、まず「こう思う」と明言しないと無視される(相手にされない)のだと。間違った意見でも、発言しないよりマシ、というのはよく聞く話です。間違ったら×となり、正解を答えることを刷り込まれるどこかの国とは、土台が大きく違うのでしょう。

 会合では、大学生が1人ずつ、自己紹介をしてくれました。毎回驚くのですが、今どきの大学生、本当に話し慣れています。緊張しているかもしれませんが、ハキハキと、自分の思いを語る。おそらく、高校時代から、プレゼンテーションの訓練を受けてきた世代なのだと思います。人前で発表する。レポートを説明する。プレゼン資料をつくって訴えかける。30年前、高校生でそんな経験を積んでいたのは、ほんの一握りのはず。毎回聞いていますが、毎回新鮮な驚きを覚えます。

 最近の若者は……なんて言い出したら、世も末。いや、いつの時代も、大昔から、最近の若者は……と論じられてきた。主に、否定的な言葉を続けて。でも、実際に若者に接してみると、「最近の若者は……」に続く言葉は、褒め言葉しか浮かんできません。頭で考えて、勝手に「最近の若者は」論を語ってしまわないよう、やはり年に数度、現役の若者と接する機会を保たなければなりません。


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