2022.11.05
京阪電車との縁
こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。
京都の宇治に住み、大阪の事務所に通う。その間、近鉄、京阪、地下鉄を乗り継ぎます。時間は1時間20分ほど。長いと言えば長いのですが、そのうち、京阪特急が約40分。時間を選べば座れますので、あまり長さを苦痛に感じたことはありません。
思い起こせば、京阪電車との縁は35年ほど前から。堺の実家から京都に初詣に行く。そのときによく使っていたのが京阪でした。当時は三条が地上にある終着駅で、出町柳駅までの地下区間が開業したのが1989年。地上駅の記憶はうっすらと残っています。
これも大昔の話。淀屋橋駅の売店で、フランクフルトを売っている時期がありました。京阪特急に乗る前に、フランクフルトと缶コーヒーを買って、設置されていたスタンドで小腹を満たす。おそらく、今も京橋駅にはあるフランクフルトですが、脂っぽくなく、あっさりしていて、小さな楽しみでした。
もう1つ、これも大昔から、特急には特徴的な車両が採用されています。かつては、テレビカー。車両の前にテレビが掲げられ、手元のボリューム調整つまみを回せば、音声が聞こえてきます。チャンネルはNHKで固定されていたように思いますが、相撲中継を楽しみにしていた記憶があります。意外と最近まで運用されていて、全面的に廃止されたのは2013年。家庭から茶の間がなくなったように、個人が携帯電話を持ち、1人ひとりが自分の画面に見入ることができるようになった時代の必然でしょう。
その後登場したのが、2階建て車両で、こちらは今も健在。数えるほどしか乗ったことはなく、ついつい上に乗ってしまいがち。でも、実は、下の座席から見る風景が面白い。上の座席は見晴らしがよく、でも、想像の範囲内。下の座席は、普段より視線が低く、なかなか味わえない風景を楽しむことができます。
さらにここ2年ほどでしょうか。プレミアムカーが登場しました。有料車両で、席幅も広く、大阪-京都間をゆったり移動することができます。特にコロナ禍ということもあり、当初はよく利用していました。電源もあり、パソコンを開いて仕事をすることも可能。よくメールマガジンの原稿を書いていました。
今も、車内で原稿を書くことがしばしば。2人掛けの特急の座席と、ゆっくり走る40分と、ときに顔をあげて眺める風景と。ひらかたパークや楠葉ゴルフ場、石清水八幡宮など、景色の変化を楽しめます。
昨日、夕方に大阪から京都に向かったのですが、京阪特急の乗客が意外に多かったのは、京都の社寺のライトアップに向かう人が多いからでしょうか。秋が深まり、町が色づく。先日登った山でも、それはそれは見事な紅葉のトンネルを味わうことができました。
速くてスマートな阪急。とにかく人が多いJR。京阪間の移動は3つの選択肢がありますが、これからも京阪電車を堪能したいと思います。