2022.10.30

人が密集する危険

こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 ハロウィンとはなんであるのか。未だによく分かっていないのですが。「その起源は、紀元前のケルト民族にまでさかのぼります。古代ケルトでは11月1日が新年で、前夜の10月31日から、秋の収穫物を集めた盛大なお祭りが開かれました。またこの日には、死後の世界との扉が開き、先祖の霊が戻ってくるとも信じられていました。日本でいえば「大みそか」「秋祭り」「お盆」が一度に来るようなものだったのです」(グリコホームページより)。

 グリコはイベントを担ぐほうですから、その点を割り引いて考えるにしても、ハロウィンの起源は相当古いようです。なぜ仮装か。「ハロウィンには、先祖の霊だけでなく、悪魔や魔女、さまよえる魂なども死後の世界からやってきます。人々は、それらと同じ格好に仮装して仲間だと思わせ、身を守りました。魔女や悪霊の仮装やメイクは、現在でも定番中の定番です」(同)。

 確かに、お盆にいろんなお供え物をつくったり、火を灯したり、歌や踊りを披露したりするのも、先祖を迎えるためでしょう。先祖の霊が戻る。そのときに食べものや歌や踊りでおもてなしをする。形や時期は違えど、根底にある先祖崇拝の思いは同じなのかもしれません。

 ただ、現代では、そうした起源などは忘れられ、1つのイベントとして定着してきました。「日本記念日協会の調査では、2016年にはハロウィンの市場規模は約1340億円あり、バレンタインデーを超えたとのこと」(22日、Forbes JAPAN)。上り調子のハロウィンと、義理チョコ減少(?)などで下り調子のバレンタインと。それにしても、一部の人たちの中で、今週末は盛り上がっているということでしょうか。

 身の回りにはほぼ喧騒もなく、これからもないと思うのですが、韓国では悲惨な事故が起こりました。「韓国の首都ソウルの繁華街・梨泰院でハロウィーンのために集まった多数の若者らが29日夜、転倒した事故で、消防当局は30日、外国人2人を含む149人が死亡、76人が負傷したと明らかにした」(30日、共同)。

 25年以上前、初めての海外旅行が韓国・ソウルでした。梨泰院を見たのかどうか記憶にありませんが、150人の人たちが圧死するというのは、尋常ではありません。コロナ禍の規制が解除され、周囲でたくさんのパーティが開かれ、人出が多かった、という分析もありました。

 今日の日本経済新聞によれば、11月1日から韓国へのビザなし入国が可能になるそうです。既に韓国を訪れる日本人は増加し、8月は7月の2.2倍だったのだとか。また、韓国でも、数年ぶりの日本旅行ブームが起きているのだと。

 東京を訪れたソウル在住の方が語っています。「街の姿は変わったけど、10年以上前に留学した時から物価が変わっておらず驚いた。全般的な物の値段は日本よりも韓国の方が高いと感じる」(30日、日経)。

 むむむ。数多くいる来日韓国人のお1人の感想ですが、なんだか複雑な気持ちになります。やはり日本は安い国に成り果ててしまったのではないかと。相互の交流再開は望ましい展開です。可能なら、韓国にもまた行ってみたい。ただ、やはり、人が密集するエリアは避けたほうがよさそうです。


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