2022.10.22

いつまでマスク?

こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 いつまでマスク着用を続けるのか。自分の中でも答えが出ない問題なのですが、少なくとも屋外では、1年前くらいから積極的に外しています。物理的に不快で、夏は暑く、とにかく息苦しい。

 先日、近鉄電車の運転見合わせで、急遽、JRの駅に切り替えようと歩いていました。駅が見えてくると同時に、電車も入ってきた。この電車に乗らなければ待ち合わせに間に合わない。そう思って階段を駆け上がったはいいものの、満員電車に飛び乗った後、マスクで息が詰まりそう。幸い入口のすぐそばでしたので、人に向き合うことなく、1駅の間だけマスクをずらして、ゼエゼエゼエ……。なんとか呼吸を確保できました。

 それは特殊な状況だとして、オフィスでの日常を「脱マスク」に戻したのが、GMOインターネットグループです。熊谷正寿会長兼社長が語っていました。「コロナ禍の2年半、コミュニケーションの機会も質も定量化できないくらいに落ちた。表情が分からない。何を言っているのか聞き取りにくい。笑いも消えた。このロスは計り知れないほど大きい」(11日、日経ビジネス)。

 少し前に子どもたちのイベントの話をしましたが、この「計り知れない」からこそ、影響が長く出る可能性があります。先日聞いた話では、保育園児が保育士さん(マスク)の言葉を唇から読むこともできなくなっていると。今まで無意識に、当たり前に実行していたことが、いかに失われているかの一例なのだと思います。

 また、10月1日からマスク着用を任意としたのがクラウドワークス。「吉田(浩一郎)社長が脱マスクに突き動かされたのは、この夏の欧州での滞在経験だ。「街中やビジネスシーン、美術館など屋内施設でも(ノーマスクで)人々から笑みがあふれている風景を目の当たりにした」」(同)。

 欧米と単純に比較することはできませんが、ただ、誰も決めることができないのが日本です。脱マスクにして何かあったらどうする、なんて言われたら、誰にもどうすることもできないのは当然で、答えようがありません。何かあったらそのときに皆で知恵を絞ればいいはずですが、そういう発想はないようです。起きたことの責任は取らないのに、起きていないことの責任は問う。何か、責任という言葉の意味を取り違えているのではないかと思ってしまいます。

 誰かが決めてくれないと動けない。「空気」が変わらないと動かない。だったら、その空気を少しでも変えていこう。そう思って行動している企業には、頑張ってほしいところです。


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