2022.10.16
中学生の盛り上がり
こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。
最近の京都、と言っても、観光シーズンになり、全国旅行支援も始まり、人でごった返しています、という話は京都にいなくても予測可能。実際、昨日も京都駅に行きましたが、予想通りの人出でした。
宇治では、最近物騒な事故や事件が続いています。JR奈良線の列車と接触した男性が亡くなったり、宇治川沿いで殺人と思われる事件が発生したり。次男が通う中学校でも、下校時に注意を呼び掛けるアナウンスが流れていました。
なぜそのアナウンスを聞いたかと言えば、入学以来初めて「学年スポーツ大会」を観戦したから。そもそも中学校の運動会を見に行くことは想定していませんでしたが、ここ2年はコロナ禍により「運動会」ではなく「学年スポーツ大会」に。今年も同様、学年ごとに2時間を使ってのスポーツ大会で、保護者は完全入れ替えしたうえ、1家庭1名限定での観戦となりました。
たまたま時間が空いていたので見に行ったのですが、種目は、綱引き、玉入れ、リレーなど。一見、小学生ですか、とツッコミを入れたくなるところ。でも、コロナ禍のもと、できるだけ練習不要な内容にしているのだと思われます。で、この単純な競技が、意外に盛り上がっていました。中学生なんて、体力があり余っている時期でしょう。とはいえ、3年生は受験も間近。
単純で、でも力を合わせる必要はあり、勝敗が明確に分かれる。冷めているのかと思いきや、かなりの盛り上がりに、まだまだ捨てたものではないと思いを新たにできたことが何よりの収穫でした。
そういえば今月登った八ヶ岳。2500m超えの頂上で、5歳くらいの子どもたちを何人か見かけました。もちろん親と一緒にですが、それでも、結構な岩場を登ってきたはず。もう少し大きな、小学生と思われる男の子は、来年も登る!、と宣言していました。お父さんは、何度も登りすぎて飽きたと言っていましたが、きっとまた来年も登るのでしょう。どこだって、同じ山だって、一緒に登ってくれるうちは登っておくに限ります。山の上で、日本もまだまだ大丈夫、と感じたのでした。
最近の若い人は……。そういう語りを聞くと、間髪入れずに、感性豊かですね、と返したくなります。若者は、いつの時代も、大人の写し鏡。車を欲しがらないとか、恋愛しないとか、何を考えているか分からないとか、生まれながらの性格はあるにしても、大きな影響を与えているのは周囲の大人のはずですから。
体格では不利なスピードスケートで活躍している高木美帆さん。コーチの影響で、小学校時代から考える癖ができたといいます。「今なら当たり前だけど、小学生で考えられたのは大きかったと思う。そういう時間の積み重ねは後から増やせないから」(16日、日経)。
会社員が働き方の大多数を占め、その結果、ものごとを自分で決めず、考えなくてもやり過ごせる大人たちが増えてきた。同級生との会話から感じることですが、今から考える時間を増やせない。いや、増やせても、土台がないので重ねられない。そんな話を今日の食卓でしたら、我が家の中学生は笑っていました。きっと、どんな意味なのか、考えてくれる日がくると思います。