2022.01.02
ユーモアで切り返す
こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。
2022年になりました。年越しそばはいただきましたが、おせち料理は少々。初詣は、走っている途中に神社に手を合わせただけ。元日に対する思い入れは、年々、薄れてきているように感じます。
日本経済新聞1面の「春秋」では、夏目漱石の話が紹介されていました。「元日付の新聞に寄稿を求められ、夏目漱石は困惑したらしい。それで随筆に、こんな皮肉をしたためた。「苟(いやし)くも元日の紙上にあらわれる以上は、いくら元日らしい顔をしたって、元日の作でないに極(きま)っている」。いきなり楽屋オチだがユーモアが効き、さすが漱石だ」(1日、日経)。
年賀状を書いていても同じです。「今年もよろしく」と書いているのは昨年。いや、毎日のメールマガジンでも、前日に書く場合、今日のことを昨日と書かなければならない。ときどき、時制が分からなくなります。今年の目標も然り。仮に年末に来年の目標を考えるなら、その思いついた日から実践すればいいのであって、来年まで先送りする必要はないでしょう。
元日の寄稿で、元日の風習を否定しても面白くありません。そこを、どうユーモアで切り返すか。
かつて、れいわ新選組の山本太郎代表は、ジャーナリストの池上彰さんから聞かれたことに見事な切り返しを見せました。「「新選組は旧体制を守るための組織ですよね。体制を変えていくんだというのに、なんで新撰組にしたんですか」と尋ねられると、「維新を名乗りながら政府側にべっとりな人たちもいますので、そこらへんは気にしないでいただきたい」と返した」(2019年7月21日、HUFFPOST)。
真正面から否定したり、相手を論破するのでは、芸がない。ユーモアで切り返そうと思うと、感情で反応しないこと。なるほどね、とまずは受け入れる冷静さを持たなければなりません。そのうえで、それなりの知識と知恵と物事を楽しむ気持ちが必要でしょう。
そのために、日々感じたことを、日々書き綴って、何かを深めていきたい。そう考え始めたのが昨年11月末ごろ。以来、ブログの文体も変えて、1200字前後をめどに1つの文章を書き始めました。これを続けるのが、2022年の目標です。既に昨年から始めましたが、今年1年続けてみること。
元日の朝、よく冷えていて、走ると道路も一部凍っていました。こういうときは、歩幅を小さくすること。そうすることで、どの部分が凍っているか、道路の状況がよく見えます。仮に、ツルっとなっても、小幅なので逆の足で支えることが可能。大きな歩幅では体重が乗りすぎてしまい、転倒は避けられません。
小さな歩幅で走ることから新年を始められたのは幸運でした。今後も、小さな1歩を刻み続けたいと思います。