2021.12.19

駅弁を味わう

こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 駅弁、というものを久しく食べていませんでした。出張が減っているからというだけではなく、出張が減る以前から食べていない。

 考えられる理由は1つで、新幹線や特急車内でもパソコンを開くからでしょう。仕事、メールチェック、メールマガジンの原稿書き、など。やりたいことがたくさんあるので、車内で何か食べるとしてもおにぎりやパンにしていたのだと思います。

 11月下旬、あるニュースが目に留まりました。姫路で駅弁をつくっているまねき食品の報道発表です。

「株式会社崎陽軒(本社:横浜市西区)とまねき食品株式会社(本社:姫路市)は、コラボレーション企画として2021年11月26日(金)より姫路駅にて「まねき食品×崎陽軒 関西シウマイ弁当」(税込960円)を発売いたします」。

 東京出張で、かつてよく食べていた崎陽軒。新型コロナウイルス禍の初期、ダイヤモンド・プリンセス号にシウマイ弁当を届けたことも報じられました(ただし、様々な状況があり乗客には配られなかった)。

 そのシウマイ弁当の関西版ですから、食べないわけにはいきません。報道が11月下旬で、その時点で、12月の東京出張と姫路(近辺)出張の予定あり。食べ比べをするにも好都合です。同じシウマイ弁当でも、関東と関西、まねき食品の報道には次の記述もありました。

「……関西ならではの品々を取り揃え、「シウマイ弁当の筍煮」は姫路名物えきそばの出汁で炊いた「拍子木切り筍煮」に。「鶏の唐揚げ」は「鶏のあご出汁唐揚げ」に。「鮪の漬け焼」は「鯖の幽庵焼」に。「玉子焼き」は関西風「出し巻玉子」に。といったように「シウマイ弁当」と食べ比べてみたくなる内容に仕上げました」。

 まず、東京出張の帰り。確か午後5時前でしたが、なんと、東京駅のシウマイ弁当は売り切れ。新型コロナウイルスの状況も落ち着いて、乗客が増えていましたので、仕方ありません。

 次に姫路。午前11時過ぎに到着し、新幹線ホームのお店を見ると、売り切れ。こっちもか、と思いつつ、改札前の売店に行くと、10個ほど積んである! 並んでいる人が4人なので、これは大丈夫だろうと安心すると、1人で2個買う人もいて、心の中で「えーっ!」と叫んでいました。

 弁当は残り3個となり、残るは1人。目の前の人が1人で3個買わない限り、関西シウマイ弁当にありつけます。そして、無事、最後の1個にありつけました。シウマイの味付けも違うようですが、関東のシウマイを食べたのもずいぶん前なので、よく分かりません。ただ、鯖の幽庵焼は絶品でした。弁当がつくられて時間がそんなに経っていないからか、柔らかく、深い味わいが広がります。

 以前、「乗り鉄」だった頃は、いろいろな場所で駅弁を楽しみ、その包装紙を集めていたのでした。当時強く影響を受けたのが、紀行作家の宮脇俊三さんで、今『宮脇俊三の紀行文学を読む』(中央公論新社、小牟田哲彦さん)を読んでいます。かなり発見が多いのですが、それはまた別の機会におくとして。

 昔を懐かしむというより、日常の中で止まった時間を過ごしたい。そんな思いが高まってきています。



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