2021.11.14

宇治にゆかりのある人

こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 一昨日の京都新聞1面トップは、
 今月9日に亡くなった瀬戸内寂聴さんの記事でした。

 その他、合計すれば4、5面分くらい、
 寂聴さん関連の記事が掲載されていたと思います。

 早く迎えにきてほしい。

 何かのエッセイで、
 いや、最近は事あるごとに、
 そんなことを書いていらっしゃったような気がします。

 思えば、寂聴さんの著作を読んだことがありません。
 主に京都新聞で書かれた文章を断片的に読んでいたくらい。
 でも、家族の会話でも、頻度高く登場したのが寂聴さんでした。

 京都新聞で連載されていた『天眼』から、
 何度かブログやメールマガジンに引用して紹介したことがあります。

 そのうちの1つが、こちら。

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京都新聞
2016年3月13日

 最近、ある勇敢な若いお母さんがブログで「保育園落ちた日本死ね!!」と書いた。「何なんだよ日本。一億総活躍社会じゃねーのかよ。昨日見事に保育園落ちたわ。どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか…」という調子の文章がつづき、国会までそれが持ちこまれ問題になり、共鳴したママさんたちが国会前でデモをして気勢をあげた。

 この文章が下品だとかいう人もいたが、私は名文だと思う。これだけはっきり自分の意見を伝え、デモをおこすほど、力がある文章を名文といわなくて何と言おうか。この問題はまだつづくだろう。それだけの力のある文だ。
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 東京新聞、12日の記事でも、
 寂聴さんの言葉がいくつも紹介されています。

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東京新聞
2021年11月12日

◆2011年2月12日付、電子書籍『ふしだら』刊行に際したインタビューで

 縁は、切れないもの。切ったつもりでも、どこかでくっついている。それとやっぱり、自分も気づかないうちに人を傷つけ、それでも許されて生きているのよね。縁あって近くにいる人々と何かあったときには、責める一方じゃなくて、自分も許されてるんだから人も許しましょう、と思ってほしいですね。
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 京都どころか、
 源氏物語を完訳されたこともあり、宇治には縁の深い方です。
 名誉館長を務める源氏物語ミュージアムなど、
 自転車で横を何度も通っているのに、入ったことがありません。

 近々、まずは本屋さんに立ち寄って、著作に触れてみたいと思います。
 そして、源氏物語ミュージアムと、いつか気長に、源氏物語にも。

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東京新聞
2021年11月12日

◆2015年8月15日付本紙インタビュー「手のひらからの平和論」

 大本営発表だけを聞かされていたから。負けてるのにちょうちん行列していた。そんなおばかちゃんでしたね、私も国民も。戦後、焼け跡の残る東京を見て、これからは自分の手で触って、手のひらに感じたものだけを信じて生きようと思いました。それが私の革命です。
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 ご冥福をお祈りいたします。


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