2021.07.11
批判の言葉は届くのか
こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。
バカだと思われることをいとわない。
これが最強の自己保身術なのではないか。
ある方からそんな話を聞き、なるほど、と感心しました。
質問に答えない。
同じ言葉を繰り返す。
その言葉に信念はこもっていない。
そんな指導者の言葉の意味が、理解できた気がしたのです。
下手に自分の思いを語って言質を取られるくらいなら、
空虚な言葉を繰り返すことでバカと思われたほうがマシ。
そう悟った人に、確かに批判の言葉は届かないと思います。
西村康稔経財相の発言に驚愕しました。
「西村康稔経済財政・再生相は8日夜の記者会見で、休業要請に応じない飲食店の情報を金融機関に提供する考えを明らかにした。「金融機関からも順守の働き掛けをしてほしい」と述べた。関係省庁と調整中という。店舗への協力呼びかけの強化につなげる」(8日、日経)。
詳細は別のブログに書いたので繰り返しませんが、
顛末は以下の通り。
8日夜 :金融機関への情報提供発言
9日 :与野党、金融機関、ネット、その他もろもろ一斉に反発
9日午後:方針撤回
10日午後:西村大臣、神戸市で兵庫県知事選応援演説
これだけ混乱を引き起こし、
飲食店主の気持ちに想像力のかけらもなく、
金融機関を自分の手先のように思っている発言をして、
それでも、平気で選挙応援ができる。
そんな行動を許してしまっているのは、私たちです。
良心は期待しない。
胸がうずくこともないのだろう。
でも、批判の言葉は届かない、と諦めている場合ではありません。