2021.04.25

代わりはいる

こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 とある1つの役職を終えました。

 4年間務め、
 いろんな人に出会い、
 たくさんのことを教えてもらい、
 何とか、無事、任期をまっとうすることができたと思います。

「残念です」
「感謝しています」
「お世話になりました」

 いろんな言葉をかけていただきました。
 もちろん、それ自体はありがたいのですが、
 強く、強く、自制していることがあります。

 それは、自分の代わりになる方はいくらでもいる、ということ。

 卑下するということではありません。
 いろんな立場の、いろんな意見を持った、いろんな視点が入ること。
 それが仕事に緊張感を生み、新しい発見につながっていくのだと考えています。

「自分の仕事はなくなってしまうことが理想だ」
 ずいぶん前、ホームページに書いた文章です。

 ――――――――――
 例えば、税理士の仕事に、
 資料を整理して、
 その月の損益を計算し、
 経営者の方と話をする、というルーチン業務があります。

 高度な税務の話が絡むような場合は別として、
 本来、経営者の方が自ら月次損益を計算出来るのが望ましいのです。
 そうすれば、タイムリーに経営状態を把握し、
 これからの経営にいかすことが出来ます。

 経営者の方が、自ら計算し、経営状態を把握出来るようになる。
 これが理想ですが、
 完成すれば、税理士の仕事は不要になります。

 つまり、仕事の理想を追求すればするほど、
 自分の仕事はなくなる運命にある、ということです。
 ――――――――――

 今でも、こうした気持ちは変わりません。

 自分がいないと、世界が回らない。
 そんな恐ろしい思い上がりを抱かないために。

 森山直太朗さんは、そのことを『優しさ』という歌で歌いました。

  本当の優しさとは
  優しさについて考えることではない
  例えあなたがいなくても
  世界はただ在るのだと認めてみせること

 そう、世界はただ在る。

 時節柄、ゆっくりご挨拶する機会もありませんでした。
 でも、落ち着いたたら、
 お世話になった皆さんと、ゆっくり語らいたいと思います。


CONTACTお問い合わせ

PAGE TOP