2021.04.11

先進国と後進国

こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

「コロナ禍で思うのは、いつの間に日本は「後進国」に転落したかという点である」

 9日の日本経済新聞『大機小機』の書き出しです。

「ワクチン後進国」
「デジタル後進国」
「環境後進国」
「ジェンダー後進国」
「人権後進国」
「財政後進国」

 今、日本は後進国かと問われれば、
 そうではないと思います。

 相対的に、
 いや、主観ですが、
 安全で清潔に生活ができる環境は広がっているでしょう。

 でも、何より、変化が遅い。
 危機をチャンスに変える気概も薄い。
 何より、立脚すべき理念や信念がないように感じます。

 東日本大震災と原発事故という危機を、
 どう新しい機会にいかそうとするのか。
 コロナ禍という危機を、
 どう新しい挑戦にいかそうとするのか。

 世界がどう動くかを見て、
 オドオド、キョロキョロ。

 欧米を追いかけているうちは良かったのですが、
 欧米も右往左往しだすと、お手本を見失う。

 そうこうしているうちに貯金を食いつぶし、
 10年後、20年後、50年後はどうなるのか、
 その展望がまったく見えない状況ではないでしょうか。

 記事はこう書いています。

「日本が「後進国」に転落した背景には、政治・行政の劣化がある。責任も取らず、構想力も欠く」。

 そうでしょう。
 でも、それだけではない。

 子どもたち、孫たちの世代に何を残せるのか。
 今を考えるのが、大人一人ひとりの責任なのだと思います。


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