2021.01.24
軸を持つ
こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。
新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長。
強く批判する向きもありますが、
政府に都合よく利用されながら、
科学的な視点を堅持しようとし、
国民に対して思いを届けようとする。
その姿勢には、頭が下がります。
17日の日本経済新聞日曜日版。
インタビューや取材に基づく尾身会長の特集記事が掲載されていました。
かつて蔓延した感染症の際、
世界の最前線でその対応にあたってきた。
ポリオのとき、
中国の1人っ子政策には触れず、その言葉も使わず、
第2子以降にポリオ患者が多発、という事実に基づいて話をした。
SARSのとき、
WHO西太平洋地域事務局長として指揮を執る。
「中国政府は、WHOによる現地調査を認めず、情報公開にも消極的。この状況下で国際社会に香港と広東省への渡航が危険と知らせないのはWHOの使命を果たせないと判断し「渡航延期勧告」を出すことを決めた。WHOの半世紀の歴史で初めてのことだった。「香港の経済は立て直せるが失った命は取り戻せない。そういう判断だった」と振り返る。3週間後、中国政府は全面的な協力姿勢に転じた」(17日、日経)。
判断は、状況に応じて変わる。
でも、何をもとに判断するか、その軸はぶらさない。
尾身さんの横に、
軸がない政治家しかいないのが問題なのでしょう。