2020.08.30
10%の高低
こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。
売上 1億円
利益 1000万円
とすると、利益率は10%です。
この10%をどう評価するか。
高いのか、低いのか。
もちろん、一概には言えません。
業種にもより、
会社にもより、
状況にもより。
目標として利益率10%と掲げることはあり得るでしょうが、
その評価は様々な状況を加味する必要があるのだと思います。
とある自治体で、
利益率ではないのですが、
一定の指標について上のような質問を受けました。
10%は妥当な水準なのか、と。
で、一概には言えないこと、
なぜ、一概には言えないかということ、を説明したのですが、
丁寧に耳を傾けてくれたことには、感謝です。
と同時に、
逆に自治体の方から、
評価のヒントをもらいました。
企業のBSで言えば、
現金残高の水準をどう考えるのか、という視点です。
生の数字だけでは分かりにくい。
指標やグラフにすることで、
数字の意義が生きてくる。
ただ、
企業活動、自治体の活動は複雑ですので、
指標も複数の視点、角度から解釈しなければなりません。
10%を計算することで見えてくることはあります。
それでも、10%が高いか低いかは、
あくまでも一概には言えないという認識が必要なのだと思います。
丁寧に見つめ、丁寧に解釈する必要があるのだと。