2020.06.28

川と生活と新幹線

こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 JR東海と静岡県知事のトップ会談。

 リニア中央新幹線の工事を巡り、
 26日、初めての会談が行なわれたようです。

 2027年、品川~名古屋間の開業を目指すJR東海。
 大井川の水量減少を懸念して「静岡工区」の工事を認めない静岡県知事。

 結局、会談は物別れに終わり、
 開業が遅れる見通しになった、と報じられています。

 リニアの是非や、
 それぞれの思惑はともかく、
 知事といえども、一個人。

 反対を貫くことへのプレッシャーたるや、
 どれほどのものなのだろう、と想像してしまいます。

 何が問題なのか。
 少し前ですが、静岡新聞に記事がありました。

「JR東海は、県境付近でトンネルがほかの工区のトンネルとつながるまでの間は、トンネル内に湧き出た水が山梨県と長野県に流出して大井川には戻らないと説明しています。トンネルを掘り進め、水を含む断層(破砕帯)にぶつかるとトンネル内に大量の水が湧き出ます(突発湧水)」(2019/12/27、静岡新聞)。

 工事期間中、水量が減ってしまい、静岡県には戻らない。

「全長168キロの大井川の流域には14カ所のダムと20カ所の水力発電所があります。発電に使われた表流水は農業用水、工業用水、上水道に再利用されます。また、島田、焼津、藤枝、吉田の3市1町に地下水を採取する井戸が約千本あり、流域の人々の生活、生業を支えています」(同)。

 水量が減ると、どういうことが起きるのか。

 とにかく開業したい。
 早く工事をさせてほしい。

 雑な意見も聞こえてくる中、
 東海道線丹那トンネル工事で何が起きたのか、
『闇を裂く道』をポチっとしました。

 ゆっくり、丁寧に、考えてみたいと思います。


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