2020.06.21

専門家の言葉

こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 なんでも経費にできる。

 そんなことを謳っている本もありますが、
 もちろん、手に取ったことはありません。

 だって、
 なんでも経費にできるはずがありません。

 なんでも経費にして、
 税務調査で問題にならなかったか、
 問題になったが他の論点とのバーターにしたか。

 理屈ではなく、現場の交渉の話でしょう。

 つまり、
 なんでも経費にできる、のではなく、
 なんでも経費にしても大丈夫な場合がある、というだけの話。


 18日、
 日本経済新聞に掲載された
「西村秀一仙台医療センター・ウイルスセンター長に聞く
 史上最大のワクチン事業 ~その挫折と教訓~」
 はいい記事でした。

 ウイルスについての話だけでなく、
 この数か月、いろいろ登場した専門家についての言葉も重要です。

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日経、2020/6/18

 自信のない「専門家」は何かあったときに発言の責任を問われたくないので、ほとんど起こりえない確率でも「可能性がある」と言いがちです。そんなことなら素人でも言えます。ただ、専門家と称している人の言葉ですから、一般の人は「必ずある」と受け取り、過剰反応が生まれる。怖がらせることで警告効果を高める考えもあるかもしれませんが、怖がりすぎることで、コロナの何倍もの命が失われるかもしれない。

 大は小を兼ねないのが歴史の教訓です。可能性ばかり言って、「ここまでは大丈夫ですよ」と明言しないのは専門家ではありません。メディアも専門家に「可能性」の確率を問うべきだと思います。
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 不思議だったのは、
 亡くなった方への接し方です。
 その点についても、西村さんは明確に答えています。

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日経、2020/6/18

 ひどいと思うのは、新型コロナで亡くなった人の遺体を密封して、遺族が対面すらできないケースです。葬儀社の人たちが防護服でお棺を運んだりしている。遺体の中にはまだウイルスがいて、周囲に感染を広げる可能性があると言う専門家がいます。しかし、遺体は息もせきもしません。結核やインフルエンザなど、他の感染症で亡くなった人をこんなふうに扱っていません。私に言わせれば、感染する可能性はほぼゼロです。
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 私も、現金を極力使わないようにしていましたが。

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日経、2020/6/18

お金にウイルスが付着しているかもしれないので、キャッシュレスの推進が叫ばれています。お金がそんなにきれいではないのは昔から分かっていることですが、生きているウイルスが付着していたという話もないです。よく「可能性は否定できない」という言い方がされますが、あったとしたら、それは意図した塗布でありテロです。常識で考えれば分かりそうなことが判断できなくなっているのではないでしょうか。過剰にびくつくことはないんです。
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 これくらいにしておきますが、
 時折、思い出して読むために、
 テキスト保存しておきました。


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