2020.01.12
立ち止まれない人たち
こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。
英語の民間試験の採用。
国語と数学への記述式問題導入。
周知の通り、大学入試改革の目玉は頓挫しました。
早い段階から、
その「改革」への批判は出ていたと思います。
民間試験受験機会の不公平さや、
アルバイト採用して記述式問題を採点する非現実性、などなど。
それでも、導入を推し進めようとした文科省ですが、
大臣の格差容認ともとれる発言を機にさらに高まった批判には耐えきれず。
両者ともに延期という形となりました。
1度決めたことはやり通す。
場面によっては、そうした一貫性も必要でしょう。
でも、常に、冷静な判断ができなくなるリスクと背中合わせです。
私は、未だに、五輪と万博の日本開催には反対。
「せっかくやるんだから」といった論には与しません。
復興五輪という発想はどこへ?
嘘で呼んできた五輪の大義は?
招致のために動いた金の話は?
ぶくぶく膨らむ予算はOKか?
選手ファーストは掛け声だけ?
優先順位を間違えてませんか?
本来の目的が忘れられ、
改革が自己目的化してしまう。
それが、入試改革頓挫の要因でしょう。
自衛隊の中東派遣も然り。
なぜ、私たちの国の指導層は、
「立ち止まる」ということを知らないのか。
今、『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』を読んでいますが、
過去は過去ではなく、
未来への教訓として、
学び続けなければならないのだと、私は思います。