2019.12.15

町をきれいに

こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 少し前ですが、
 10月31日の日本経済新聞に、
「君もごみ退治レンジャー」という記事が掲載されました。

 サブタイトルは、
「京都で清掃活動「ゴミブルー」 当たり前の景色へ」。
 書いているのは、木ノ戸昌幸さんです。

 ゴレンジャーの青レンジャーをイメージしてください。
 その姿で、町のゴミ拾いをする写真が、
 強く目に飛び込んできました。

「本当にこれを着て外に出ていいのか、最初は随分ためらった。すれ違う子供たちが泣いて逃げ出した。不審者として通報され、パトカー3台に囲まれたのは今ではいい思い出だ。「何をしているんだ!」「ゴミ拾いです」、「何でそんな格好を」「ヒーローなんで」。結局、警官からお礼を言われて解放された」(2019/10/31、日経)。

 障害福祉NPO法人スウィングで、
 上賀茂地域を中心に毎月第3水曜日に、
 ゴミ退治活動「ゴミコロリ」を続けているのだとか。

 押しつけがましいほどの清廉潔白さを、
 魅力的な活動に変えるための「ゴミコロレンジャー」。

 いろいろ、面白いです。

「戦隊ヒーローだがレッドもピンクもおらず、全員がゴミブルー。「なんで全員ブルーやねん」というツッコミを誘うことで親しみやすさを演出している」(同)。

「ゴミブルーのコスチュームは現在8着。1サイズなので、太ってしまってゴミブルーをクビになったメンバーもいる」(同)。

「もっともゴミが無くなると我々の活動はできない。…(中略)…だから「ゴミを捨てるとはけしからん」なんて正義感を振りかざすことはない。きれいにしたいけど、ゴミがないと困る。そんな矛盾を抱えているのも、ヒーローらしくて面白いではないか」(同)。

 以前、子どもたちと近所のゴミ拾いをしていた時期があります。

 町をきれいに、といった大層な思いというよりも、
 休日の朝の、ちょっとしたイベント、という気分で。
 確かに、ゴミがあると嬉しくなってしまいました。


 木ノ戸さんが理事長のNPO法人では障害者の方もいて、
 ゴミブルーに変身しているといいます。

 最後に語られた言葉。
 その意味が、少しずつでも広がっていくといいのですが。

「…ヒーローになれば障害のあるなしなんてラベルは全て消えてなくなる。その程度のことでなくなるラベルなんて、もともと存在しないんだろう」(同)。


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