2019.11.24
広島と長崎
こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。
昨日、ローマ教皇が来日。
広島と長崎を訪れるなど、
どんな言葉を発するかが注目されています。
政治学者中島岳志さんと、
批評家若松英輔さんの対談をネットラジオで聞きました。
今のローマ教皇(フランシスコ)について、
その出自、生き様、思想など、興味深い話題がたくさん。
特に若松さんは、ご自身、カトリック教徒なので、
日頃のツイッターでの発言も含め、
教皇フランシスコの言動への理解は深いように感じました。
いくつか箇条書きでまとめてみると。
ほぼ初といっていい非ヨーロッパ人からの教皇。
特にアルゼンチンでは、弱者が迫害されるという歴史あり。
そういった背景から、常に貧しい人、弱い人に向き合う姿勢が生まれたのでは。
自らは質素な生活。
豪華な教会などは、信者のためのもの。
カトリック13億人がまとまるということではなく、
13億人が、そうでない人たちといかに連帯していくかを重視。
自ら、他教徒の世界にも飛び込んでいく。
(今回のタイや日本訪問も然りでしょう)
日本は、神父がいないにも関わらず布教が進んだ唯一の国。
神父が教える、という姿勢ではなく、
信徒に教えられる、という状況が必要だろう。
だからこそ、日本のことを重視しているのではないか。
教皇フランシスコは、水の民営化は人権侵害だと反対している。
その根底にあるのは、「あるもの」は所有してはいけない、という発想。
中島さんが専門とするインドで、
かつてガンディーが行なった「塩の行進」に通じるものがある。
道具も、家事も、ネットも、いろんなものが便利になった。
便利になっても、忙しい。
心を亡くす、と書くが、便利になって時間を失った。
「隣り」を失うことで、人はどうなるか。
祈らなくなり、願うようになる。
まだまだ書き(聞き)漏らしているはず。
教皇の言葉を聞いてから、
もう1度対談を聞いてみようかと思います。
ご興味ある方は、こちらからどうぞ。
https://note.mu/fireradio