2019.11.17
船で訪ねる
こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。
一昨日の晩、
三宮フェリーターミナルから夜行便で小豆島へ。
昨日午前中は、
土庄本町にある小さな本屋さんを訪ねました。
小さいから、本に出合える確率が減るか?
違いますね。
大きい本屋さんだと、
まったく興味のない、縁のない本が山ほどあります。
相性のいい小さな本屋さんだと、
読みたい本との出合い、
なんだこの本?、という出合いが増える。
小豆島の本屋さんで、そう実感しました。
たまたま手にしたのが、
『東欧 好きなモノを追いかけて』(わたしの旅ブックス)。
著者は、
大阪・谷町で雑貨店「チャルカ」を経営している久保よしみさんです。
小豆島で、
事務所から近い場所の店主に出合ったこと。
11月9日がベルリンの壁崩壊から30年で、
その関連記事を新聞で立て続けに読んでいたこと。
そんなことから、つい購入。
時間がたっぷりあったので、
カフェで読み進めていました。
東欧諸国がEUに加盟する以前から、
仕入で東欧に行っていた久保さん。
「国境で列車が止まり、検察官が乗り込んできてパスポートチェック。出国入国のスタンプを押してくれる。これも旅感があってうれしい。夜行列車は時間と宿代を節約できるところがいい。こうして蚤の市天国のベルリン→プラハ→ブダペストを行き来する旅がチャルカの定番になった。今はもうパスポートチェックはなくなり、国が変わったのに気づかないこともあるぐらいスルスルと移動できる。旅の楽しみが1つ減ったけど便利な時代になった」(P.20)。
午後、小豆島の知人と待ち合わせ。
移住してきた人が開いたレストランでピザを食べ、
寒霞渓(かんかけい)より絶景の四方指(しほうざし)展望台に行き、
波の音しか聞こえないカフェでコーヒーを飲みました。
その知人はこう言いました。
「小豆島は船で来ないといけないところがいいんです。橋が通れば、小豆島は終わります」。
なんだか、久保さんの話とつながったじゃないか。
でも、確かに、船旅は独特の旅情があります。
大学時代の合宿では、船で大分や高知に。
大昔、社会人生活前に、船で行った北海道。
かつて、子どもとも船で訪ねた小豆島。
それぞれに、いろんな風景が思い出されます。
便利になった時代。
その便利から解放されるのが旅。
小豆島は、これから、しばしば訪ねることになりそうです。
そうそう、チャルカにも、1度行ってみようかと。