2019.07.21
その土地で生きる
こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。
『ガザに地下鉄が走る日』(岡真理さん、みすず書房)を読んでいます。
谷町六丁目にある隆祥館書店で、目が合い、呼ばれた本。
読み始めたら、もっと知らなければ、とページを繰る手が止まりません。
「イスラエル建国とパレスチナ人の難民化から70年。高い分離壁に囲まれたパレスチナ・ガザ地区は「現代の強制収容所」と言われる。そこで生きるとは、いかなることだろうか」(みすず書房HPより)。
宇治市ウトロ地区の話が出てきたり、
読みながら福島のことを思い出したり。
「ガザが完全封鎖されてから10年以上が経つ。移動の自由はなく、物資は制限され、ミサイルが日常的に撃ち込まれ、数年おきに大規模な破壊と集団殺戮が繰り返される。そこで行なわれていることは、難民から、人間性をも剥奪しようとする暴力だ。占領と戦うとは、この人間性の破壊、生きながらの死と戦うことだ」(同)。
福島の状況について、
かつて村上春樹さんはこう言いました。
「もしあなたのご家族が突然の政府の通達で「明日から家を捨ててよそに移ってください」と言われたらどうしますか? そのことを少し考えてみてください。原発(核発電所)を認めるか認めないかというのは、国家の基幹と人間性の尊厳に関わる包括的な問題なのです」(2015/4/23、LITERA)。
形は違えど、
故郷を追われるということがどういうことなのか。
まずは最後のページまで、
しっかり読み終えたいと思います。