2019.01.27

いろいろ売られる

こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 ジャーナリスト、堤未果さんが書いた
『日本が売られる』(幻冬舎新書)を読んでいます。

 第1章のタイトルを列挙してみましょうか。

 水が売られる
 土が売られる
 タネが売られる
 ミツバチの命が売られる
 食の選択肢が売られる
 牛乳が売られる
 農地が売られる
 森が売られる
 海が売られる
 築地が売られる

 読み進めるごとに、
 どうしてこうなんだろう?
 なぜ大切な資源を大事に守らないんだろう?
 という思いに駆られます。
 
 
 で、ふと気がつきました。

「アメリカのため」
 その文脈で理解すれば、
 悲しいですが、すべて話がスーッと通ります。

 アメリカに追随し、
 アメリカの利益に資することが、
 自身の利益(出世、昇給、名誉、天下り)につながる。

 戦後、日本はそんなシステムを構築してきた、
 と看破したのは内田樹先生です。

 まずは知ること。
 そして、小さな声を上げること。
 1人が声を上げたことで、世の中が動く。
 沖縄でも、つい最近、そんなことを目にしたばかりです。
 
 
 1月9日の日本経済新聞『大機小機』にこんな記述がありました。

「長期政権が問題なら選挙で決着をつけるのが民主主義。だからこそ選挙での一票が重要なのだ」。

 私は違うと思います。

 この記述を引っくり返せば、選挙で多数を取れば何をしてもいいことになる。

 選挙は、もちろん大事。
 でも、それが全てではない。

 そんな全権委任、僕たちはしていない、という認識を一人ひとりが持つこと。
 それが民主主義の第一歩だと思います。


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