2018.01.21
「おかしい」を共有する
こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。
沖縄県における米軍がらみの問題が頻発しています。ヘリコプターから窓が落下したり、不時着したり。
で米軍基地の問題になると、「基地がないと沖縄経済は成り立たない」みたいな言論が登場するのですが、基地関連収入が沖縄県民総所得に占める割合は5%。基地がないと食べていけない人がいるのは事実だと思いますが、「成り立たない」というのは根拠のない神話と言ってもいいのでしょう。
昨年12月18日の日本経済新聞。「原子力施設の駆け込み寺」と題した小さな論考が掲載されていました。
いろんな世論調査では、原発再稼働反対が賛成を上回っている。一方、青森県の下北半島には原発の使用済み核燃料の中間貯蔵施設がある。原発そのものや再処理工場も含め、原子力施設が集積する。
2014年に行なわれた六ヶ所村長選では、原発推進派候補の5144票に対し、反対派の合計得票は270票だったそうです。まさに、原発がないと地元経済は成り立たない、という状態なのかもしれません。
ただ、一歩引いて考えてみると、不思議なことだらけ。
なぜ、主権国家であるはずの日本上空を米軍が好き勝手に飛び回り、自治体やそこに住む人たちの生活が脅かされているのか。
なぜ、原発事故が起こり故郷を失った人がたくさんいるにもかかわらず、その問題が解決されないまま原発は再稼働され、輸出までされようとしているのか。
なぜ、戦争で唯一被ばくした国でありながら、世界的な核兵器禁止の流れを主導しようとしないのか。
だったらどうすればいいのか、対案を出せ、というのが最近の流れですが、そんなウルトラCなどあるはずがありません。あったら、私が総理大臣になっています(あってもなりませんけど)。
まずは、「これ、おかしくない?」という思いを共有する。
そして、じゃあどうすればいいか、一緒に知恵を出しあう。
相手をやっつける、論破するためだけの言論には耳を貸さない。その節度だけは保っていたいと、私は考えています。