2018.03.18

失敗を認める

こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 京都大学学長である山極寿一さんのインタビュー記事を読みました。全文はこちらですが、国立大学とは、と聞こうとした記者に対し、こう言い切っています。

「まず、こちらの言いたいことを言わせてほしい。国立大学法人化は失敗だった、と思っている。・・・はっきり「失敗」だと認めてもらわないと、これからの大学改革はできない」。

 運営交付金を削減する政府。
「高度人材育成」「社会に役立つ人材」を求める企業。

「今のやり方は組織と組織が競争して組織のために尽くし、組織のためにお金を取ってくる人がエライという風潮になりつつある。それは間違いではないか」とも。
 
 
 記事を読んでなるほどと思ったのは、聞き手の意見も変わっていったところです。山極先生、怒っている。でも、感情的というよりは、強い危機感を持っていて、大学の将来を憂いている。その思いが、おそらく聞き手にも伝わったのではないかなあ、と。
 
 
 失敗を失敗と認める。

 意地でも失敗や失政を認めない人たちが国のトップを司っている今、その言葉の重みをあらためて噛みしめる必要があるのではないでしょうか。



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