2017.10.08
生活と行政と政治と
こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。
自治体の方と話をしていると、当たり前ですが、行政というのは生活そのものだなあ、とつくづく思います。
水道はどういう状況か。
生活保護にどう対応するか。
病院をどう運営していくのか。
公営住宅の家賃は滞納していないか。
中学校への給食導入をどう考えるか。
・・・
東京で検討されている(と思われる)築地市場の移転問題。先日、東京都知事の対応を巡って批判の声が上がりました。
「築地市場(東京都中央区)の豊洲市場(東京都江東区)への移転問題で、移転に反対する築地市場の仲卸業者の女性らの「築地女将さん会」は4日、都庁で記者会見を開き、小池百合子都知事から質問状への回答がないとした上で「質問状を放置したまま国政選挙の活動に入るのは本末転倒」などと批判した」(4日、産経ニュース)。
築地に生きてきた人たちにとっては、まさに生活そのもの。その「放ったらかし」は許容できないことでしょう。
そんなニュースを見ていた後に、昨日、毎日新聞を読んでいたら、あまりの衝撃に引っくり返りそうになりました。
「政局が静かだった8月、小池氏と会った旧知の大学教授は、築地市場移転の話を振ったら、「どうだっていいじゃない、そんなこと。もっと前向きに次のこと考えなきゃ」と一笑に付され、国政への野望に鼻白んだという」。
本当だとすると、ちょっと泣けてきます。市民の生活は放置、無視して、興味なし。これでは行政の人も板挟みで、誰にもいいことがありません。
先週1週間、思い立って毎日新聞を読んでいました。その中ではこの記事が一番驚いたのですが、実は、後半、福沢諭吉さんの話が出てきます(全文はこちら)。
「立国は私(わたくし)なり、公(おおやけ)に非(あら)ざるなり」
この言葉をかつて内田樹先生も取り上げられていたのですが、どの本だったか思い出せません。衆議院選挙までに、少し探してみたいと思います。