2017.03.05
まちの集約
こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。
土曜日、日曜日の日本経済新聞紙面が大幅に変わるようです。
昨日、見た目が大きく変わっていて「おっ」と思った1面トップ記事は「300自治体 まち集約」でした。
「急速な人口減や高齢化を受けて、300を超える市町村が計画的にまちを縮めて自治体機能を維持しようとしていることがわかった」。
つい先日、ある方から、「まちを集約してコンパクトにするという発想をどう思いますか」と聞かれたばかり。
明確な答えを持ち合わせているわけではありません。効率化と言えば聞こえはいいものの、先祖代々の土地もあるでしょうから、そう単純な話ではないと思います、と答えるのがやっとでした。
記事にも、まちの集約は失敗の歴史だ、と解説されています。先の方との会話で青森市の話が出たのですが、
「青森市は除雪費用を抑えるため青森駅を中心にしたコンパクトシティー構想をいち早く打ち出したが、住宅の誘導などが思ったように進まなかった。まちづくりの象徴だった駅前の再開発ビル「アウガ」の経営が行き詰まり、2月末に1~4階に入っていたテナントが閉店した」
のだとか。
そもそも町って作れるのかと、あらためて考えてしまいます。
記事は、最後、こう結びました。
「成果を出すまでには時間がかかるが、いま動かなければまちの未来の姿は描けない」
うーん、そうなのでしょうか。
時間が解決してくれることと、そうでないこと。
まずその峻別をすることも必要なのではないかと、私は思います。