2017.01.29
何でも命名
こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。
今日の日本経済新聞に、「命名権「生活密着」シフト」という記事が掲載されていました。
名古屋市にある各種施設の命名権。
日本ガイシスポーツプラザ。
日本特殊陶業市民会館。
パロマ瑞穂スポーツパーク。
その中で1つ、面白かったのは歩道橋。
「人気を集めている施設の一つが歩道橋だ。現時点では216の募集対象のうち81で契約が成立。「河合塾 千種ビクトリーブリッジ」といった愛称が書かれた歩道橋が目に付く。募集条件に地域への貢献活動の提案を入れているのがポイントで、建設会社、病院、学習塾をはじめ、様々な団体が手を挙げ、契約した歩道橋周辺の清掃、交通安全活動、放置自転車の整理などに取り組む」。
なるほど、歩道橋まで。
まったく関係ないですが、思い出したのは長野県駒ケ根市の母方の田舎に帰る時に乗った高速バス。高速道路(中央道)にある小さな橋を何度も通るのですが、その1つ1つに名前がついているのです。もちろん、企業名ではなく、その土地土地の地名です。
本当に小さな橋で、しかも高速道路。なのに、地名を冠した名前がきちんとある。
そのことに、妙に感動したことを覚えています。
命名権が地域の財政を補完しているのは事実でしょう。ただ、記事の最後でも、次のように指摘されています。
「命名権は地域全体で施設の存在をもう一度、考えるきっかけづくりになる」
先の歩道橋の話を家族としていた時、「なんでもビジネスやね」という発言がありました。お金のことだけでなく、地名を守ることも、長い目で見れば地域を守ることになる場合もあるのではないでしょうか。