2016.12.25
子は宝
こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。
22日の日本経済新聞に「税金は子どものために」と題して、鹿児島県徳之島の南にある伊仙町の取り組みが紹介されていました。
人口は6,900人くらいだそうですが、出生率は2.8で全国ダントツ1位。100歳以上の人口比率も全国上位で、子育てと長寿を両立している、と。
「この町が2012年、大きな決断をした。高齢者に年齢に応じて年5千~36万円配っていた「敬老年金」の廃止と、対象者をぐっと絞った「敬老祝い金」への衣替えだ。浮いた財源は子育て支援に回した」。
町長を囲む座談会で、ある70歳代女性の発言がきっかけとなって実現したこの政策。ただ、ご自身は、小さな孫を育てた経験はあまりなかったそうです。
自分事ではないことを、自分事のように考える。かなり難しいことだと思いますが、なぜ伊仙町ではできたのか。
「ただ伊仙町には特殊な事情がある。それは長年「子は宝」を合言葉に、住民ぐるみで子どもを大切にしてきた土着の「文化」だ。小学校の入学祝いでは親戚だけでなく近所の住民など100人ほどが、1人の子どものために駆けつける。学校の運動会には自分の子や孫がいなくても、近所の大人が応援に来る」。
総論賛成、各論反対。
遠いところの概念としては賛成、自分の身の回りにくれば反対。
そんな心情を超えて、どこまで他者と寄り添えるか。必要なことは、強いリーダーシップではなく、1人1人の当事者意識なのだと、私は思います。