2014.08.31

過疎地維持と無人化

こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。
 昨日(8月30日)の日経新聞に「無人けいざい さよなら運転手」という記事が掲載されました。
 まずは記事の冒頭を見てみましょう。
「沖縄県久米島。見渡す限りのサトウキビ畑のなかで、島の存亡をかけた試みが本格化しようとしている。自動運転車を活用した「無人タクシー」の実証実験だ。
 スマートフォンのアプリに「迎えに来てもらいたい場所」と「行き先」を入力すると電気自動車が迎えにやって来る。・・・車が道からそれないよう10センチ単位で調節する。誰もハンドルを握ることなく時速25キロで目的地まで送り届けられる仕組みだ。」
 人口減少と高齢化が進む島内で、ゆくゆくは基幹インフラに、との期待も大きいようです。
 もう1つ、無人スーパーの紹介もありました。
「「遠くにバスで行かなくて済むのはありがたい」。宮城県気仙沼市の月立小学校にある仮設住宅。校内の小屋に、カップ麺や缶詰など30〜50品目がならぶ。店員はいない。9月中旬、市内の2カ所に開業する無人スーパーだ。」
 住宅、商店街、病院などを1カ所に集めるコンパクトシティーが注目されるようになって久しいような気がします。過疎化、高齢化という背景の中で、効率的に運営するには、いろんな場面が「無人」になるのは必然の流れなのでしょう。
 この記事を読んでいるときに、次男(小1)が、「なになに?」と言いながら寄ってきました。
「車もお店も無人なんだって」と言うと、ひと言、「きもちわりー」と言って去っていきました。
 その感覚を持ち続けてほしいなあ。ふとそう思いました。
 記事も、無人化を手放しで歓迎しているわけではありません。
「過疎地の維持か、居住地の集約か。その判断は微妙だ。無人経済の現場が示す未来への可能性は、日本が抱える人口減という問題の厳しさも浮き彫りにする。」
 当たり障りない書き方とも言えるのでしょうが、「微妙」という表現を、「1人1人が考えるべきこと」と読み替えておきたいと思います。


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