2014.09.28
上からドンか、足元からか
こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。
ここ2か月ほど、休日の朝、子どもたちと一緒に近所の道路や公園のごみ拾いをしています。
近所のおじさんがごみ拾いをする姿を目の当たりにしたこと。
子どもたちと散歩に行くとき、手持ち無沙汰なのはもったいないこと。
気楽に、遊び感覚で始めたのが良かったのか、子どもたちも今のところ、嬉々としてごみ拾いに精を出しています。
近所のごみを全部拾ってしまおう。
ごみを捨てる人をゼロにしよう。
そんな大層なことは考えていません。もちろん、そうなれば理想なのでしょうが、我が家だけでできることなんて、たかだかしれています。
たとえば、街からごみを一掃したいと考えたとします。その1つの方法は、上からドンとやること。つまり、首長さんなり議員さんなりが、「ごみ捨て禁止条例」を作って、ごみ捨てに対して罰則を設けること。
こうした方法も1つの選択肢としてはあるのでしょう。
でも、私は、本当に腹に落ちていないことについて、人は動かない、と考えています。つまり、上から「ごみ捨てダメ」と言われても、捨てる人は捨てるのではないか、と。さらに上からドンの政策を実現するだけでも、相当の時間がかかるでしょう。
だったら、むしろ、上からの政策に期待するのではなく、自分が変わればいいじゃないかと思うのです。誰かに何かをしてくれと願う前に、自分の足元でできることを考える。その1つの姿が「近所のごみ拾い」ではないでしょうか。
ごみ拾いを始めてから、子どもたちは普段歩く道のごみに敏感になりました。
ごみ拾いをしていると、通りかかったおじさんから「ご苦労さん」と声をかけられることが増えました。
我が家で、週に1回や2回、一袋ごみを拾ったところで、ごみはなくなりません。
でも、小さいながらも何かの歯車が回りだしたような気もしています。
これから冬に向かいますが、あまり力まず、遊び感覚で続けていければいいなと考えています。