2014.05.17

自治体の消滅

こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。
 先週、8日、元総務相の増田寛也さんなどで構成される「日本創成会議」の人口減少問題検討分科会が、とあるレポートをまとめました。
 自治体の存続 人口減で厳しく
 40年「消滅の危機」500超
 50年 6割が人口半減
 そういった見出し(9日、日経新聞)に驚いた方も多かったのではないでしょうか。
 よし、じゃあ、今週のブログでは、この問題を考えよう。そう思って、今朝、家を出ました。
 駅で今日の日経新聞を買い、1面の「春秋」欄を見ると、なんと、同じことを考える人がいるようで、日本創成会議のこのレポートのことを取り上げていました。
「人口流出を止める即効薬はないが、とにかく行動を起こさなければ、消える町が増え始める。」
 そんな懸念で、文章は締められています。
 ページを繰ると、さらに17面の「大機小機」でも同じ話題が取り上げられていました。人口減少と厳しい財政の中で自治体経営を続けていくには「集約化」が避けられない。同時に攻めの戦略として、特に「ヒト」の呼び込みが重要だ、と。
 毎日、毎週、いろんな情報発信でものを書いていると、こういうことがよく起こります。自分のメールマガジンで書いた話題が、その日の新聞で取り上げられている。そんな経験も1度や2度ではありません。この記者、私のメールマガジンを見たのではないか、なんて思ったりして(そんなはずはないのですが)。
 今日もそうでした。よし、自治体の消滅について書くぞ。そう思って出かけるということは、家を出る時点で、「その頭」になっているわけですね。ところが、家を出て新聞を広げたら、1つの新聞の中なのに2か所も、その話題が取り上げられている。
 まずは、純粋に嬉しいですよね。自分の着眼が、世間とさほどずれていなかったという意味では。
 一方で、悲しくもある。人がこれだけ書いているなら、私がこれ以上書くことはないなあ、と。
 でも、事はそう単純ではありません。もう「その頭」になっていますから、それ以外にブログで取り上げようという話題が見つからない。ランチにラーメンを食べようと思っていたのに、店が閉まっていた。その時、ラーメンで充満していた頭が、なかなか焼き魚定食に切り替わらないように。
 ということで、結局、「その頭」で、何の生産性もないことを書き綴っているわけです。
 ちなみに、「本当に家を出る時に自治体の消滅について考えていたの? 今日の日経新聞を見て思いついたんじゃないの?」という突っ込みがあるのかもしれません。
 ごもっともです。何せ、2か所に取り上げられているのですから。
 仮にそんな突っ込みがあったとしても、もちろん反論できませんし、するつもりもありません。私が家を出る時に何を考えていたのかなんて、立証のしようがないことです。
 突っ込まれた後では、対処のしようがない。でも、どうしたら突っ込まれなくてすむかには、方法がありそうだ。
 それには、あの人が言うのだから間違いないだろう、という境地に至る、ということでしょう。もちろん、私が至っている、などという話ではありません。そんなことはあり得ない。言えることは、少しでもそんな境地に近づくために、毎日、毎週の情報発信を続けているということ。そういう日々の小さなことを継続し、コツコツと積み上げていくしか方法はないと思うのです。
 ということで、自治体が消滅しないためにも、まずは、その自治体に住む1人ひとりができることをする。そこから始めるしかないのではないでしょうか(何だかとってつけたような、強引な結論ですみません)。


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