2009.10.09
「再生の町」と父子
こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。
心ある方から、見落とした「再生の町」最終回のビデオをお借りして、見ることができました。私が気に入ったシーンは二つ。やはり、このドラマは、父子の物語でしたね。少し感傷的になりますが、感想を書いてみましょう。
(1)再生プロジェクトの手伝いをしていたコンサルタントが、施設に入っている父親を訪ねていったシーン。痴呆にかかっている父親(長門裕之)が、何十年ぶりに会った息子に対して言った言葉は、「お前、体、大丈夫か」でした。自分でも気付かない内に、涙が出ました。
子どもは、何年たっても子ども、とはよく言いますが、自分の経験からしても、本当にそう思います。
あと、これは誰が言ったか忘れましたが、「怠けるな 子どもの手本に 歳はなし」という句があります。常に、大好きな人の手本となり、尊敬され、背中を追いかけてもらえるように、日々、頑張らないといけませんね。
(2)主人公が高校(?)時代、剣道の試合で、奇襲とも言える大胆な攻めで優勝しました。試合をこっそり見に来ていた父親が、優勝して喜ぶ息子に対して、褒めることなく言った言葉。「喜ぶ前に、ああいう攻撃で負けた相手の気持ちを考えろ」でした。
世の中、全て裏と表がありますね。勝者の裏には敗者があり。雨の後には晴れがあり。太陽が沈めば月が出る。常に相手の気持ちを考える。そのためには、自分に起こっている現象の裏側を、常に考えることだと思います。自分が成功したとすると、それを支えてくれている人がいる。自分が勝った裏には、負けて涙している人がいる。自分が競争社会に勝ち残ったとすると、その裏には、蹴落とされて消えていった人生がある。。。そういう意味で、私は今回のドラマで一番心に残ったのが、この父親の言葉でした。
私の大好きな長渕剛の歌に、次のような歌詞が出てきます。最後にその歌詞を紹介したいと思います。
強い者と 戦うときは
ただただ ひたすら 自分を 信じればいい
弱い者に 真実を語るときは
少しだけ気をつけろ
裏目裏目に 愛が転がる
誰かの弱さを 引き上げたいなどと
うぬぼれた己の恥を 知ったなら
夕日が青春を まっさかさまに
ずり落ちていく前に
事実をどてっぱらで 受け止めろ