2020.03.11

確定申告

HPリニューアルに伴い少し期間が空いてしまいましたが、皆様お疲れ様です。


連日新たな新型コロナウィルス感染者のニュースが流れる中、感染拡大防止対策として、所得税・贈与税・消費税(個人)の申告納付期限が1ヶ月延長されました。

過去、東日本大震災の被災地で期限が延長されたことはありましたが、全国一律の延長措置は初との事です。

確かに、税理士会や税務署が主催している申告会場に不特定多数の人が集まるのは音楽ライブ会場やイベント会場と同様、来場する納税者もそれに対応する税務署職員さんや税理士にとっても感染リスクは避けられなくやむを得ない判断だと思いますが、やはりそこまで深刻な事態なんだと思わずにはいられません。


期限延長が発表される前の先月2月中旬、税理士会から派遣され、ある神社の社務所で申告相談に従事しましたが、納税者との距離は近くまた一人の納税者に1時間くらいかけて対応しました。(もちろんマスクはしておりましたが)

納税者が持ってこられる資料を基に、使い慣れない国税庁e-taxソフトで所得税と消費税の計算を行うのは、普段いかに税務ソフトに頼り切っているかを痛感しつつ最初はとても戸惑いましたが、2~3人対応したら段々慣れてきました。

その資料も完全に出来上がっている事は少なく、こちらで再計算が必要だったり、消費税申告書に至っては2019年は8%・10%・軽減8%が混在し、普段作成する消費税申告書は会計ソフトできちんと区分している為、日頃からきちんとチェックしていたら消費税計算ソフトに連動させるだけなので、手書きの資料に戸惑いながら、なんとかかんとか消費税申告書も仕上げながら、そんなこんなで12名くらいの対応をして相談会は終わりましたが、やはり少し疲れました。


女性の税理士が私しかいなかったため、娘さんの確定申告手続きに来られた年配の女性には「女性の税理士さんで良かった」というお言葉をいただいたり、もうゆっくりしたいんやけどと愚痴りながら、70歳を超えても人手不足の3カ所の施設から依頼されて毎日介護士の仕事を掛け持ちされながらも、仕事が終わったらお孫さんの面倒を見ているパワフルな女性からは、税金の話以外にも色々な身の上話を聞きながら、最後は「ありがとう、あなたで良かった」と握手を求められた時には、感動して泣きそうになりました。


仕事以外で納税者の方と話をする機会も今の私にとっては貴重な時間で、そしてとても勉強になる場であり、税理士としても人としてもまだまだ学ぶべき事はたくさんあるなぁと思った税務相談会でした。



米田 彩


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