2016.05.09
東北旅行③
おはようございます。
GWいかがお過ごしでしたでしょうか。
エアーズは暦通りでしたが、祝日もタイトなスケジュールの仕事に追われ事務所に出ると、皆さん続々と休日出勤され、電話が鳴らないだけでいつもの事務所の風景でした。
その合間に人と会ったり、日頃できない家の片づけをしたり、結構充実してましたね。
思い起こせば大学卒業後この業界で働き始めてからはGWに長期間の旅行等に行ったことがなく、毎年、仕事・専門学校・大学院の勉強etc・・・・に追われていたような気がします。その合間に人と会ったり食事したり近場に遊びに行ったり、まぁ、この業界を選んだ自分の宿命ですね・・・。
さて前回から引き続き、東北旅行2日目は、朝から日本三景で有名な宮城県松島に行き、松島島巡り観光船に乗って海からの眺めを堪能しました。とてもいい天気で日頃の喧騒を忘れてのんびりすることができました。
観光船から戻るとお土産屋さんを見て回り、念願のレトルトパックのタンシチューと牛タン詰め合わせを買って実家の両親と大阪市内に住む妹に配送手続きし、隣の牡蠣専門店でお昼ご飯をいただきました。
兄は焼き牡蠣食べ放題、私は牡蠣丼を注文し、しばらくすると私の牡蠣丼が運ばれてきて、醤油バターで味付けされた牡蠣はとても美味しかったです。
焼き牡蠣食べ放題は、まずバケツと軍手、牡蠣ナイフが運ばれてきて、何の作業をするの?という感じでしたが、まず一皿目を食べ終わったら希望個数を注文するシステムで、何もつけずとも牡蠣自体の味と海水のミネラルで美味しく味付けされているみたいでした。
兄も結構な個数を平らげバケツには貝殻が山盛りになってましたが、隣に座っていたお二人連れは、バケツ2杯に山盛りの貝殻、テーブルには持ち込みのポン酢とレモン、味を変えるとなんぼでも食べられるね、と聞こえてきたので声をかけてみると大阪の方で、よかったらどうぞ、と兄にポン酢を貸してくれたのでした。さすが大阪人!!!
お昼の後は、いよいよ兄の住んでいた南相馬へ向けて車を走らせます。
外から見るとあまり震災の傷跡が多くなく、少しほっとしていたのですが、そこから段々と福島第一原子力発電所の近く浪江町、双葉町、楢葉町へ近づくにつれ、周りの様子が変わってきました。
国道沿いの建物は震災で被害を受けたまま、あの日のまま手つかずで残っているとのこと。放射能の影響で人が入れず避難区域になっているため、ゴーストタウン化しておりました。
ファミリーレストラン、ガラス張りの車の展示場、大手家電量販店や大手衣料量販店など、大阪でもよく見かけるお店が全て地震の被害を受け、瓦礫やガラスが散乱しあの日のまま。
この光景に衝撃を受けながら、海側に車を走らせると、今度は津波の被害で全て更地になっている広大な敷地に、おびただしいほどの黒い袋の山・山・山・・・・
除染作業後の廃棄物の仮置き場らしく、持っていき場のないものでした。
放射能で汚染された土などを除染していく作業は、気の遠くなるような作業で、またとても危険が伴う作業でもあり、それでもこうして少しづつやっていくしかないんや、と話をする兄。海岸沿いに黒い袋が積みあがった場所の隣に茫然と立ち、何も考えられず、怖くてやるせなくて、ただ目の前に広がる光景を眺めてました。
車の中で、兄がやっている仕事等も聞いたはずなのに、この光景が衝撃的すぎてほとんど覚えておりません。
その衝撃を引きずったままでしたが、その日は猪苗代まで車を走らせホテルに宿泊し、最終日は福島県喜多方地方に行って観光地を回り喜多方ラーメンを食べたり、念願の見事に色づいた大銀杏も見てそれなりに満喫しました。
福島空港まで送ってもらうと、帰りの飛行機が強風と濃霧で来ないかもしれない、とアナウンスされ、その場合は最悪新幹線で帰らなあかんなぁと思っていたのですが、折り返しの飛行機は到着し無事飛び立ち帰阪することができ、私の初めての東北旅行は幕を閉じました。
大阪に戻ってからいつもの日々を過ごしておりますが、今、私にできることは何だろうと思った時、ふるさと納税についてはお礼品競争が過熱しておりますが、やはり、頑張ってほしい地域や心から応援したい地域に寄付をする、ということを私は行っていきたいと思います。
大阪では今の被災地の情報がほとんど入ってこず、新聞やテレビではほんの一部しか報道されていないことをひしひしと感じます。
昨年、このタイミングで福島県と宮城県に行けたことは自分にとってとても大きく、色々と考えるきっかけになりました。
被災地では、観光客が普通に来てくれることが一番の復興支援らしく、範囲が広すぎて今回いけなかった場所にも是非行ってみたいと思いました。
皆様も是非、機会があれば東北へ遊びに行ってみてくださいね。
追記:28年4月に発生した熊本地震についても色々と考えることが多く、また別の機会にでもブロクで思いを綴りたいと思います。
米田 彩