2019.09.22

原点

みなさん、こんばんは。

一気に涼しくなって鼻が詰まったり、咳をしたりしている人が

増えてきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 

そんな中、長年のお客様である泉州にある会社が決算作業真っ只中にありますが、

ベテラン組が期末前に退職したばかりか、経理部長が緊急入院となって、

半年前から親会社経理に異動した方がポツンと1人残りました。

しかし、さすがにその経理マン一人では乗り越えられないのではないかという懸念があり、

本来の役割を越えて、金曜遅くまで決算作業を手伝いました。

ところが、それぐらいでは全く追いつかず、結局土曜日の夜もお伺いして作業することとし、

夜中二人でアーでもない、コーでもないと議論をしながら、先ほど深夜0時を過ぎてようやく

決算が完成しました。

夜遅くなる予感がしてましたので、滋賀県から車で行って正解でした。

 

最近は、電卓をガチャガチャ叩いて計算することも減りましたが、珍しく私が一人で担当している

お客様なので、他に任せるメンバーもいません。必死で数字を算定している中で、何だか原点

に戻ったような、懐かしいような、数字がどんどん固まっていくことに対して、何だかハイな気分

になってきました。

 

そんな中、突然創業社長が23時40分頃に現れて、

『井上さん、すまんなー!ほんまに!』

『もう滋賀県まで電車無いやろうから、滋賀県まで送っていかなあかんとおもて来たんや』

 

もう、70歳代半ばのオーナーが、夜中にやってきて、滋賀県まで送って行こうと思って

いただけたことに、大変ビックリしたとともに、ジワジワと喜びと感激の気持ちが沸き上がって

きました。片道2時間近くかかります。

タクシーで帰ってくれでもなく、送って行こうとしてくださった気持ちが、とても嬉しく、

何だか会計の仕事を目指した原点に立ち返ったような、そんな気持ちになりました。

困った時はお互いさま。当然です。

阪神大震災や東日本大震災でボランティアに行った時の気持ちと同じ。

 

車で会社へ行ってましたので自力で先ほど帰ってきましたが、帰りがけにいただいた

巻き寿司を車内で一人かじりながら、温かい気持ちになれました。

独立した時の目標の1つが達成できてるな。

お客さんに心底喜んでいただけるサービスを提供し、直に感じたい、と思っていたことを

思い出しました。

 

M&A調査や不正事件の解明、お家騒動の仲裁など、激しい業務も多いですが、

地道に決算書を作り上げる、という最も基本的なところをやはり我々は忘れてはいけない。

 

泉州からの帰り道は、長いようであっという間でした。

そんな心ポカポカの状態で、もう寝ようと思います。

 

井上 豪

 


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