2019.07.14
仕事の考え方
みなさん、こんばんは。
3連休の初日、いかがお過ごしだったでしょうか。
私は昼間は事務所で仕事を片付けていましたが、夜は梅田でお客様の
会社の方々と、その退職者も含めてプライベート飲み会をしておりました。
さて、エアーズでは6月に新人で税理士志望の奥野さん、7月にあずさ監査法人の後輩にあたる
公認会計士の松本和久さんが加入してくれて、益々人員が充実してきました。
年初から5名も新たなメンバーが加わり、昨年7月に入社した中村さん、福森さんを含めると
7名がこの1年で新たに入社したことになります。
既にオールドメンバーに匹敵する一大勢力となりました。
が、喜んでばかりではいられません。
人の会社の指導をしている場合ではなく、自分の会社が火の車にならないよう、
私も益々頑張りたいと思います。。。
話は変わりますが、昨日は嬉しい出来事がありました。
1年ほど関わっている案件になりますが、90歳代の社長の会社を2人の息子にそれぞれに
会社分割で分けて、相続発生後は息子2人がそれぞれの会社の株式を相続し、分かれて経営を
していくという案件です。
既に半年ほど前に会社を2つに分割したまでは良かったのですが、その後色々とトラブルが
発生し、兄弟間及び親子間で意見の食い違いがあることから、場合によってはもう一度合併して
再調整する必要があるかと思っておりました。
しかし、今週金曜日に会合を開き、論点を整理して、再度説得を試みてみたところ、
関係者全員が少しずつ譲歩してくださり、結果として1つの答えに辿り着くことができました。
会議後、弁護士さんも、会社の経理マンも、一緒になって喜びました!
皆さん、それぞれ意見があって、今後の経営不安も重なって、会社分割を少しでも自身に有利に
なるようにしようと我がままになるのは当然のこと。
この手の案件をするときは、皆さん冷静さを欠いてしまうことが多く、会計・税務的には答えが
出ていても、過去数十年にわたっての想いが爆発し、それでは納得できない、という話になる
ケースがしばしばあります。
例えば、税務的には株価は1,000円だから、1,000円でAさんからBさんに売ってください、
となっても、Bさんは過去にAさんに対して悪い印象を持っており、100円でしか買わない、
と言い出すケース、など。
今回も、それに近い状態にあったことから、会計税務の理論的な話をしても前に進まない。
理論はわかってはいるけれども・・・というのが、事業承継や相続の場では非常に多く、それを
どう説得するのか、気持ちよく折れていただくのか、が大切になってきます。
理論的な答えを導き出すことはAIでもできるでしょう。
しかし、説得して折れていただくような交渉をすることは、当面はAIでも難しいだろうと思います。
短時間で相手の心をしっかり読み解いて、懐に入っていくように。
これをいつも意識することで、エアーズの新人達も早く育っていった欲しいと思います。
『お客さんとは、友達になりなさい。そうすれば、仕事も毎日楽しいし、些細な事でも
リアルタイムでお客さんが相談してきてくれる』
『普段からリアルタイムでちょっとした悩みを伝えてもらっていると、決算前に決算は終わる。
つまり、決算前に今回の決算の論点が全て潰れるから、あとは淡々と決算を組むだけになる。』
『そうやって、毎年ミスなくサラッと決算を仕上げることで、お客さんの経理マンを出世
させてあげなさい』
こんな事を新人研修で話しました。
間違わない数字を作るのは当たり前。そこに、どこまで自分の味を上乗せできるか。
そんなこと考えながら仕事してると、毎日楽しいですね。
井上 豪