2016.02.21

ここ最近

みなさん、おはようございます。

今、2月21日日曜日の朝6時30分ですが、目が覚めました。

エアーズ経営研究所の取締役船戸さんは毎日4時起きという超人的な生活で、

それには勝てませんが、今日はまあまあの早起きをしました。

さて、最近色々な業務が重なりまして、エアーズとしては非常に忙しい時期を

過ごしました。

特に、毎年不思議とこの時期になると、事件もののお仕事があり、ニュースになっている

ような案件についての調査があります。訴訟や裁判に影響するだけでなく、社会的影響も

ある仕事なので、休日や深夜でも対応に追われることが多く、今回も多くの食事会や呑み会の

予定をリスケジュールさせていただきました。

関係者の皆様には、ご迷惑をおかけいたしました。そして、ありがとうございました。

 

こういう激しい仕事と言いますのは、ここ1~2年で始まったわけでもなく、独立直後から、

いや、もっと言うとあずさ監査法人時代からGC(ゴーイングコンサーン)のつくような

緊迫感のある監査会社を担当させていただくことが多かったように思います。

今から思えば、カネボウ事件を受けて、歴史上初めて金融庁が監査法人を検査しに来た時に

1000分の1ぐらいの確率で私のクライアントがあたって、以降2年ほど対応させていただいた

のも、何か私という人間の人生と言いますか、運命を感じます。

 

監査や財務DD、内部統制などはある程度のルールがあり、方針が立てやすいですが、

こういった事件ものの場合は、1つ1つが完全オーダーメイドで作業するため、どの辺りが

落としどころになるか、という点が非常に重要になります。

過去には、決算申告書上は数百億円の売り上げを計上しているが会計帳簿が全くない会社の

実態を究明する調査(会計帳簿がないので、そもそもの調査対象がない!)、

債権者申立ての会社更生事件で経理部に突撃して実印、銀行印、通帳を確保し、その後実態を

究明する仕事(自社が倒産すると思ってないので、強盗かと思われる)、

多額の裏金を作った組織の実態と今後の対策の検討など、最近のことまでは書けませんが、

色々と勉強になる事案を経験させていただいてます。

 

特に債権者、弁護士、裁判官だけでなく世論なども考え、この程度までは資料を整理して

おかないと世間の納得が得られないだろうというラインを最初に明確にイメージすることが

大切になってきます。

当然、対外的な説明をするときに、我々がするケースもあれば、弁護士さん等がされる場合も

ありますが、会計士以外の方が見てもわかりやすい資料を整備してあげる必要があります。

もともとが複雑な案件ですが、難しい流れやスキームを如何に簡単に説明できるように

資料整理できるかが、腕の見せ所です。

元ヤクルトの宮本選手と一緒で、難しいゴロを如何に簡単に見せるかがプロです。

 

また、最初にある程度のゴールイメージをもって、作業実施しないとやってきた作業が無駄になる

事が多いだけに、『落としどころ』を最初にどの辺りに設定して作業するかは非常に大切です。

また、こういう事件ものは、かけられるコストも当然限界があるため、作業計画の失敗は

取り返しがつかない事になります。

 

色々書いても、あまり共感を得られにくい内容ではありますが、書いてしまいました。

財務DDや株価算定など以外にも、こんな事もやってるんだ、という感じで流していただければ

幸いです。

 

井上 豪

 

 

 

 

 


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