2009.12.21
公認会計士 修了考査
みなさん、こんにちは。
この土日(19、20日)に公認会計士の修了考査がありました。
公認会計士の試験制度は、3〜4年前に変わりまして、従来あった1次試験、2次試験、その3年後に3次試験という区分がなくなり、表面的には1発の試験になりました。従来は、2次試験が最も難関な試験で、その合格後に監査法人等に勤務して監査等を2〜3年経験し、同時に実務補習所という所に夜又は土日に通って単位を取得した上で3次試験を受けるというものでした。
新試験制度は、1次試験を撤廃し、2次試験のみとするものです。ただ、2次試験合格のみで公認会計士の資格を与えるのはダメということで、従来通り実務経験と実務補習所での単位取得を条件に、3年後に3次試験(今は修了考査と呼びます)を受けることになりました。
結局は、実質的な試験制度自体は従来とあまり変わらないわけですが、受験資格が変わりました。従来は、大学2回生以上は1次試験免除で、2次試験が受けられるというもので、1次試験は実質的に難しい大学入試レベルの問題だったので、ほとんどの受験生は大学に2年以上通って1次試験を免除され2次試験から受験していました。ところが、制度改正によって1次試験がなくなりましたから、今は誰でも試験を受けることができます。ですから、商業高校などで簿記を勉強し、そのまま専門学校に通って公認会計士を目指す人が今格段に増加しています。先日、滋賀県の高校で話をさせていただいた時も、公認会計士になりたい生徒は、高校卒業後に専門学校に通う子が多かったです。受験生に門戸を広げるには非常に良い制度改革であったと私は個人的に思っています。経済的な理由などで大学に通いにくい生徒はやはりいますから、そういう子達に実力勝負で戦える場が提供されたのではないでしょうか。
話が長くなりましたが、この昔でいう3次試験(今の修了考査)の試験監督者として、昨日の日曜日に関西大学の天六学舎へ行ってきました。
久しぶりに国家試験の緊張した場面に行きましたが、やはり刺激になっていいですね。
生徒達には無事合格して、晴れて公認会計士となっていただきたいものです。
みなさん、本当にお疲れ様でした。